知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

英語でミーティングとか横メシとか

久し振りに知財渉外な1日だった。

ミーティング3件

そもそもは、米国代理人の来日に合わせて複数件のミーティングを設定していたところ、そのあたりに来日するので会えませんか?、という別件のオファーがあり、こりゃ都合が良いとばかりに設定。そしたら、例によって?その間に新規の案件が勃発したりして、別の代理人を立てたらキックオフミーティングをしましょうと言われ、無理矢理上記2件の間につっこんだわけ。

全部東京品川近辺に事務所が集中しているので各1〜2時間のMTGが3件フルで可能だったし、それはそれでproductiveだったんだけど、要するに全部米国案件で、全てに日本人がかんではいるけど、基本的に会議の言語は英語になるわけで(一部通訳さんもいたけどね)。疲れた。

努力しないと英語力は落ちる

最後のミーティングに至っては、マシンガントークタイプのAmericanだったせいもあるだろうけど、段々聞き取りの方も怪しくなってきて、これまでインプットサイドはほとんど問題ないと自己認識していただけにちょっとショックを受けた。そりゃまあ日常的に英語をキープアップするための努力はまったくしていないんだから仕方がないんだけど。

現状の英語環境

現状で英語に触れているのは、知財系の英文ブログ(このブログにもいくつかリンクが貼ってあるところ)のチェック、メールのやりとり、訴訟系のcourt documentsの読解、契約書や特許公報の検討、そしてごく稀に、今回のような英語での打合せや電話会議、となっている。

自分で英語のポッドキャストを聞くとかの学習努力はしていない。正直なところ、それに割く時間があったら別のインプットに時間を割きたい状況で、おそらく今後もこれは続くだろうから、英語を目的として時間を割くことはこの先ないだろうな〜、と思う。

スピーキングはいかんともしがたい

やっぱり一番下がっていくのはスピーキングの力で、こればかりは機会がないと回路がつながらないというか錆び付いてしまうので、実践なしでキープするには凄く時間を割いてそのための努力が必要になってしまい、費用対効果が悪すぎる。無理矢理実践の機会を増やすかなぁ(電話会議とかね)。などと思ったことだった。

ともあれ、ミーティングのあとの会食は、これもきっちり横メシになったけど、こちらは大いに盛り上がって楽しめたので良しとする。これも、機会を増やすか(あれ??)。

本番終わりました

昨日9/7はオケの本番だった。といっても、合唱団の定期演奏会のオケ伴で、いつもの演奏会とは多少趣が違っていたけれども。

演目はオールモーツァルトで、
オープニングに"Venite populi"という小品
サブプログラムにジュピター
メインはレクイエム
だった。

そして、なぜだかVenite Populiは弦楽四部でヴィオラがない。5分ほどの短い曲だし、オケのセッティングはジュピターと合わせている関係で、ぽっかり空席になっていて、舞台袖で画面越しに眺めていてなんだかとっても変な感じがした。降り番の気楽さもあるが、とても楽しい曲で聞いていて楽しい気分になる。

ジュピターは、指揮者の方が『人生初』と言われていて驚いたのだが、その際言われたように、編成が小さくて管楽器に偏りがあるのでなかなかフルオケではやりにくい性質がある。私も初めて。(聞きに来ていた夫も生で聞いたのは初めて、といっていた。)

で、改めて、良い曲だな〜、としみじみしたのだった。うん。

そして、気合い入れすぎて既に前半でかなりばてていたのだが、後半のレクイエムは、聴きながら伴奏できるというのは毎度の醍醐味だと思うのだが、いかんせんこの曲、本当に休みがほとんどなくて、通して弾くと大変体力を消耗するのだった。曲自体は、ソリストも合唱も素晴らしかったです。はい。

ということで、しばらく前から手首の調子がよろしくなかったこともあり、終わったら吐き気がするくらい消耗していて、打ち上げもパスしてそのまま帰宅して早々に寝ましたです。9時過ぎには就寝したのに朝も7時まで起きられませんでした。。

でもやっぱり、続けて行きたいぞ、オケ。という思いを強くしたのでした。楽しいもんね。

天職の現場

知財法務/知財渉外を中心に据えた企業知財が自分にとって天職、ということはなんどかこちらでも書いてきたように思う。

属否判定が好き

その中でも、特許係争における対象特許と製品の関連づけというか要するに属否の判断は、交渉の前提というか要諦というかとても重要なわけだけれど(というような趣旨のエントリを少し前に書いた)、これをやるのが純粋に好きである。

と言ったら、

え、それって、交渉のカードに繋がるからじゃないんですか?

と口々に言われたが、どう考えても私の場合、クレーム文言と被疑侵害品の比較解釈それ自体がピュアに面白いんだよね。もちろん、あまりに技術的に難しくて理解を超えてしまうと手に負えないが、技術思想や製品構成を文言に落とした段階で特許屋の土俵に乗ってくるので、今のところほとんどの場合難しくて手に負えない、ということはない(分野によるんだろうけど)。

もちろん、特許権者の立場でこう考えられるだろう、被疑侵害者の立場でこう考えられるだろう、だとすると、カードとしてはこれは強い、弱いなどと考えるけれど、それ以前に、こうも考えられる、ああも考えられる、といじり倒すこと自体が楽しい、ということなのである。

楽しいのは天職だから?

そんなことをいつもの彼に言ったら、

僕だって色々同じように考えますけどね、それが楽しいとまではいかないです。senri4000さんの場合、そりゃ天職だからですよ。

と一刀両断にされた。ううむそうか。

プレイヤーでいたい

で、そのいつもの彼は、なんだかんだで私が入社以来丸5年以上二人三脚で渉外案件を山ほどやってきているんだけれど、先日人事の面談があって、『この先どうしたいですか?マネジメントを継続してやっていこうとか。』と問われて(彼は現在私の一の部下?というか知財側の係長職にある)、

いやまだ当分プレイヤーを続けたいです

と答えたそうな。

プレイヤーかぁ。現役プレイヤーでいたいと思ったら、上に書いたような属否判断を自分でやる、というキモのところを手放したらダメだろうなぁ、と思いつつ、自らを省みると、背に腹は代えられないというか、最近全くそんな時間は取れなくなっているのでありました。

この先マネジメント業務が減る見込みは全くないし、それがいやだと言うわけでもないんだけれど、いったん手放すと二度と現場には戻れないんじゃなかろうか、と多少の危惧を抱いたり。これを自分でやるところに矜恃があったような気もするんだけど(鵜呑みにしていては拠り所にならないからね)、必要に迫られたらまた帰ってこられるのか、どうなんだろうなぁ。。。

ちょっと寂しく思ったりした。

Recording

記録するのが苦手で

はかるだけダイエットが一斉を風靡?して以来、記録するだけで一定の効果があることは広く認められるようになったと思っているのだけれど、そして、それを否定するものでは全くないのだけれど、この「記録する」ということがとても苦手で続かない。

いや、記録することが苦手なのか続けることが苦手なのかは判然としないのだけど。まあこのブログにしてもすぐに更新が停滞してしまうのは広くしられている?通りなので、やっぱり続ける方が苦手なのかも。

ともあれ、記録し続けることに意義があるというか、記録し続けないと狙ったものが得られない典型が家計管理で、一体これまでどれだけのツールを試したことか。死者累々という感じなのだが(既にあまり振り返りたくもなくなっている)、先日WMの友人たちと飲んでいて、やっぱり高校生・中学生を抱えていてこれからどっさり教育費がかかる(まあ既にかかってもいるのだが)のに、フローの把握もなくいわば目隠ししたような状態で使いたいだけお金を使うというのはいかがなものか、と大変遅まきながら思ったのだった。

MoneyForwardを始めてみた

で、ここ半年ばかりずっと導入しようしようと思っていて横目で眺めるだけだったMoneyForwardをようやく設定。この手の、銀行やクレジットカードなどの情報を自動で取得してくれて記帳してくれるツールは、15年くらい前にカナダにいた時代から使っていて、というか、カナダにいた頃にそういう便利な思いをしていたので日本に帰って来てから同じことがうまく実現できなくて、さらにカナダにいた頃より当然ながら多忙になって丁寧に自分で記帳することができなくなったために挫折を繰り返したという歴史がある。自動でやってくれるだけに、トラブルにもよく遭遇するし、一番最近やっていたツールでは、特定のクレジットカードからのインポートがどうやっても出来なくて嫌になっちゃったのだった。

で、各所で激賞されていたものの、このMoneyForwardも大して期待せずに始めたのだが、予想を裏切る使い勝手の良さに嬉しい驚きである。資産の登録もしやすいし、対応しているものも多い(Amazonとか楽天とかもやってくれるのは大変ありがたい)。取って来たレコードの自動分類もそれほど違和感がなく、あまり未分類で放置もされないようだ。ここまで一緒に挫折の歴史を歩んできた夫と、ようやく時代が私たちのやりたいことに追いついて来た感じだよねぇ、などと勝手なことを言っている昨今である。

元から相当現金を使うシーンを減らしているし、スマホアプリもあるので、現金支出があればその都度入力もさほど手間にならない。移動時間などに支出明細とかを眺めて分類の修正をしたり、振り返りをしたりするのも良い感じ。

そして案の定というか狙い通りというか、日々更新される支出の金額を見て驚愕して早くも目を背けたくなっているのだった。あ、続かないのは現実を直視する勇気がないからか。。。

とりあえず、今月は夏休みの旅行支出とかもあったし、評価が難しいので、平常月を待たなくてはね、と思いつつ、やっぱり食費が多いなぁとか思って、今週はなんとなくのランチ支出も抑えて弁当生活を続けたりしているのだった。いやはややっぱり記録するって大事です。

ダイエットも?

で、調子に乗って、王道のダイエットにも取り組むことに。こちらは、レコミルというアプリを入れてみました。食べ物の写真を取ってカロリーを入力していくものみたい。最近食事のときに写真を取るのが習慣化してきたので、わりと続きそうな気がしている。いい加減、こちらもちゃんと取り組まないと、着られるスーツが減ったままで不自由なんだよねぇ。。。まだ使い方が今ひとつ良くわかっていないんだけど、とりあえず記録して、自覚的にものを食べましょう。

距離感とか相場観とか

諸般の事情により、今年の7月1日付けで法務を配下に持って来て、法務と知財の両方を見ることになっている。従前法務部の下に法務と知財がグループで同居していたときと大きく変わらないように見えて、相違点は、レベルが部でなくて課であること(さらに上に「管理部」なるものがあるので)と、マネジャが法務畑でも仮置きの偉い方でもなく知財側の私であること。

法務畑の上司がいた頃には知財のことが分かっていないから/こそ/なのに、の無茶ぶりに思うところがいっぱいあって未だにトラウマだったりするのだが、逆の立場に自らを置いてみると中々痛いものがある(苦笑)。

中に入って初めて見えてくることがなんと多いことか

私は知財の中では相当法務寄りを歩いてきた方だと思うし、法務クラスタの方々とも交流は多いし、割と親和性が高いと自負もしていたのだけれど、やっぱり外から見ているのと中に入るのとではずいぶん違うわけで。入ってくる契約審査や相談事項の幅広さとか、今まで全く縁がなかったコンプライアンス活動とか、!!となることも色々。

予想としては、こうしたこれまで見えていなかったものが正式にレポートラインに入ることで一挙に押し寄せるのでは、と思っていたのだけれど、実際にはそんなでもなくて、2ヶ月弱が経過した現在、そろそろジワジワ効いてきている感がある。人事発令から社内に浸透するにはそのくらいかかる、ということなのかもしれないけど、直接相談が入ってくるケースが増えつつある感じ。

相談者のパターン

面白いのは、こうした相談事項が私宛に直接入ってくるケースにいくつかのタイプがあって、一つは、これまでもよく知っていて、仕事上も接点があった方々で、こうした方は元々「知財だからそれは法務に聞いてよ」と言われつつも「隣にいるんだからちょっと教えてくれたっていいじゃないの」とばかりによろず相談を持ち込んでこられていたので、となれば発令によって聞くことに何ら障害がなくなったので喜び勇んで?何でも聞いてくる、というタイプ。

もう一つは、法務の役職者、という機能に向けて相談してくるタイプで、「法務に相談しろと言われた」系に多く、そこに座っている人が誰でも同じように質問してくるのだろうと思われる。直接知らない方々(これまで接点がなかった部門とか人)が多い。

さらには、これまで接点もあったし、知財のことをちゃんと聞いてきていた方々の中には、法務への質問をこれまでと同様に担当者に向けて、私にccを入れるとか、その逆とかで発信されるケースもあり、これは、こういうことが裏で進行していた?のかという発見があったりして興味深い。

相場観

いずれにしても、案件との距離の取り方とか、相場感とかいうのがずいぶん違うというのが実感で、これらに慣れて使い回せるようになるにはもう少し時間がかかりそうである。

諸々のバランス

なんだかずいぶん間が空いてしまい、特定方面にはご心配を描けた模様で恐縮です。

少し前に、インプットとアウトプットのバランスの話を書いたけれども、どうやら仕事のアウトプットに追われてインプットの絶対量が減少した結果、ブログを書こうという熱意というかリザーブというかが閾値に達せず、内燃機関?が燃えずにくすぶっていたよう。

特に8月に入ってからの仕事の状況は、我ながらちょっとこれはまずいかも、という負荷のかかり方だったので、早めの手当が肝心とばかりに会社の一斉お盆休みに有休をくっつけて先週は全休にしてみた。枯渇していたインプットにも励んだし(多少仕事もしたりはしたが)、家族旅行にも行って、おそらくちゃんとリセットはされたはず。

ただ、インプットをまとめていたアウトプットドラフトは、休み中にアップロードまでこぎ着けられなかったのでおそらく近いうちに(久し振りの)まともな記事を書こうと思っています。

なんのことはない、生存証明エントリでした。

WishListの効用というか

物欲が刺激されたときの振る舞い方を変えてみた

SNS経由だったりRSS経由だったり、物欲が刺激されることがある(笑)。とりあえず、こういうときは、EvernoteのWebクリッピングをして、翌日のInBoxチェック時間に(落ち着いて)眺めてみる。やっぱり欲しいなぁ、というものは、それ用のノートブックを用意していたのだけれど、そうすると今度はそのノートブックを定期的にチェックしなくてはいけないのでちょっと手間だった。で、少しやり方を変えて、ここ数ヶ月は、ほしいものがみつかったら、とりあえずAmazonの「ほしい物リスト」に入れる習慣にしている。

これまであまりちゃんと使っていなかったのだけれど、Amazonの取扱い品はもちろん、Amazon以外のページでも入れることができる(ヘルプを参照)。 ブラウザに「ほしい物リストに追加ボタン」をインストールしておき、お目当てのページを開いてボタンを押すだけ。

ただ、書籍や物の紹介ページ自体を登録しておくと、改めてそこを見に行くしかなくなるので、Amazon取扱い品の場合は、商品ページを登録して、紹介頁の内容はコメントに登録しておくことが多い。リンクが張れるといいんだけど、それは残念ながら難しいようなので、一言コメントにしておいて、どうしても必要なら、Evernoteのクリッピングを見に行くということでとりあえず。

本を、即買いしなくなった

という形にしたら、忘れないようにひとまず買っておくということがなくなった(爆)。特に本の場合は、読みたいな、と思ったときが買い時?のような行動パターンになっていて、思いついたときにガンガンポチって購入していたので、勢い未読が溜まる溜まるという状態だったのだ。

ほしい物リストに入れておいて、毎日それを巡回すれば忘れないし、どうして読みたいと思ったのかも思い出せるので安心。

情報ダイエット

そして、遅まきながら、堀さんの「情報ダイエット仕事術」を最近読んで、その中で言われている「読書のペース作る」ということに気をつけたいと思っているところ。趣旨としては、1冊あたり1〜3週間をタイムリミットにして、決められた時間で本の価値を引き出す訓練をする。苦労なく読むことのできるレベルの本は、1〜3日以内に読み切る。ということで、これまでペースってその時の勢い任せにしていたなぁ、と反省し、できるだけ集中的に読もうとしている。

情報ダイエット仕事術

情報ダイエット仕事術

まだまだ全部の本についてこんな風にできているわけではないけど、できるだけ積ん読をやめて読み出すようにしている。とはいえ、全部読み切ることを目指しているわけではなくて、最後まで読むかどうかを決めるために読み出す感じ。

これをやるために、未読がある間は次の本を買わないようにしていて、WishListは毎日巡回して眺めているけれど、読む時間が取れそうにないので我慢している(手持ちの未読本を優先)。ううう。

例外のKindleセール

例外は、毎日メールでお知らせが飛んでくるKindle日替わりセールで面白そうなもの。これは、かなりお得なのと、その日に買わないと価格が戻ってしまうので、これは読みたい、と思ったものは迷わず買っている。で、読み切る本の待ち行列に並ぶので、他の本に手を出せないのはこいつのせいかもしれない(苦笑)。