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知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

インプットまつり

毎月20日前後というのは、お仕事系雑誌の発行が集中していて、前回のエントリでいうインプットのカテゴリに入る「参考文献読み」に迫られることになる。 http://iplicensing-senri4000.hatenablog.jp/entry/1118 知財系 ・知財管理 毎月15日 ・パテント 毎月…

税の話

今年度の外部団体活動でのお題が『税』に絡むものになっているのだけれど、これまでなんとも断片的にしか関わっていないので、全体像がさっぱり把握できていない。ということで、そもそもの基本に立ち返るための書籍を探して探して買いまくって読みまくった…

諸々のバランス

なんだかずいぶん間が空いてしまい、特定方面にはご心配を描けた模様で恐縮です。少し前に、インプットとアウトプットのバランスの話を書いたけれども、どうやら仕事のアウトプットに追われてインプットの絶対量が減少した結果、ブログを書こうという熱意と…

弁理士の日記念企画「知財業界のキャリアプラン」

毎年恒例のドクガクさんの弁理士の日記念企画の2014年版は、「知財業界のキャリアプラン」というお題。キャリアについては、これまでこのブログでかなり色々記事を書いているので、改めてエントリを起こす、というよりも、それらをまとめておこうと思う。そ…

職業人としての自分のコア

弁理士の会派の旅行会に参加した 週末は、弁理士の会派の旅行会で温泉に行ってきた。会派、というのは、ムラとか派閥とか揶揄気味に言われたりするけど、私の理解では、意見を相当程度同じくする同士が集まって弁理士会にその意見を述べたり、役員選挙の母体…

マーケティングIPと産業IP

今までほとんどスルーしていたパテントボックス税制について多少の必要が生じ、さらっと検索していて見つけたのがプライスウォーターハウス(PWC)の方の講演内容をまとめて租税研究に寄稿された論稿「The Patent Box:各国のパテントボックス税制の概要」。2…

新入社員ローテーション研修

新年度になり、勤務先会社にも数十名の新入社員が入社された。1日の入社式の後は1週間ほど座学で各部門の概要説明や事務手続的な話も含めたプログラムになっている。当部門の概要説明(30分)に出向いたところ、みんなスーツが黒で改めて圧倒されてしまった(こ…

審決取消訴訟のあり方には議論があるらしい

ここ2週間の間に現役判事/元判事が講師をされる研修を聞く機会が2回あった。主に特許の審決取消訴訟についてのもので、一方は最近の傾向であり、他方は準備書面に焦点をあてたものだった。審決取消訴訟は、従来から弁理士が訴訟代理人として手続ができるわけ…

米国最高裁が知財事件4件の上告申立を受理

FeedlyでThe Essential Patent Blogをチェックしていたら、Akamai事件(induced infringementの要件:直接侵害がsingle entityによってなされる必要があるかどうか。についてのCAFC大合議判決。こことか、ここに日本語の解説記事がある。)の上告受理申立(ce…

『インビジブル・エッジ』より(2)

メモの続き。インビジブル・エッジ作者: マーク・ブラキシル,ラルフ・エッカート,村井 章子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/10/15メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る知的財産の持つ経済要素としての特性 P92-…

『インビジブル・エッジ』より(1)

標題の本、出版当時(2010年10月。原書は2008年8月)知財クラスタでは当然ながらけっこう話題になって読まれていたと思うのだが、なにしろ最も渉外に忙殺されて突っ走っていた時期なので、この頃はほとんどまともに腰を据えて本が読めていない。ということで…

2013年のCAFC引用ランキング

Patently-Oに、今年1年のCAFC特許ケースで引用された判例ランキングが載っていたので、後の便宜のためにメモ。おそらくは、ここに出てくるくらいの判決はちゃんと一度読んでおいた方がよいのだろうけれども、すみませんまともに読んだのはKSRくらい(すでに…

「アメリカ知的財産法の最新事情」シンポジウムに行ってきた

直前にご案内を頂いて、プログラムと登壇者の豪華さにこれは行くしかあるまいとなって行ってきた。■シンポジウム 2013 〜アメリカ知的財産法の最新事情〜 主催:特定非営利活動法人 知的財産研究推進機構 (NPO PRIP Tokyo) 協賛:モリソン・フォースター外国…

改正台湾専利法セミナーに行ってきた

弁理士会近畿支部主催の標題の研修に行ってきた。初職で一緒だった弁理士さんにお会いして、「台湾出願は多いんですか?」と聞かれたが、その答えは「ほとんどありません。」で、どちらかといえばというか当然ながらというか私の興味はかの国というか地域と…

若手弁理士が弁理士になって変わったことは、出会いが広がったこと

当地の弁理士会で主催された若手弁理士のための交流会に行って来た。若手が年齢でなく登録からの年数で定義されるとはいえ、当然ながら私は若手には入らない(再登録からも10年以上たってしまった。早いものだ)。実は、交流会前に1時間ほど講演の時間が取ら…

「アメリカ改正特許法」

4月に受講したセミナー(記事は以下)の講師陣による著書が発行されたとのことで、受講者に献本頂いた。 ・AIA完全施行後セミナー その1 ・AIA完全施行後セミナー その2 アメリカ改正特許法 日米の弁護士・弁理士におる実務的解説作者: Kirkland & Ellis L…

データの裏付け

定例の某会合に出席して各社の業務の進め方について意見交換する。業種によって参入障壁のあり方が色々で大変興味深かった。特許の出番がないくらい参入障壁が固いということも世の中にはある一方で、特許なんてあっても足しにならないこともあるのだな、と…

弁理士という看板の代金(3)

現在、私の弁理士会費は、弁理士会から所属会社宛に半年分まとめて請求書を発行してもらい、会社が直接支払を行っている。当部門の経費として処理され、費目は会費組合費であるから、諸団体の会費(知的財産協会とか発明協会とか)と同じ扱い。会費を会社持…

弁理士という看板の代金(2)

前回の記事に書いたように、初職会社に弁理士登録周りの費用を全面的に出してもらい、のほほんと暮らしていた?のだが、登録からしばらくたって、会社を辞めることになった。夫の海外転勤に同行するためである(結構迷ったけどまあ結果的に中々得られない体…

弁理士という看板の代金(1)

現在、弁理士会の月会費は15,000円である。以前は月額2万円だったところ、2011年10月から暫定的に値下げされ、その後恒久値下げになった。先日、弁護士弁理士さんと飲んでいたときに、弁理士会の会費は安いですよね〜。弁護士会の3分の1です。とおっしゃった…

知財部門の特徴

少し前の書籍になるが、私としては最近読んだ本。企業経営に連携する知的財産部門の構築―企業内機能部門との連携に向けて作者: 田中義敏出版社/メーカー: 発明協会発売日: 2007/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの第4章 「知的財産経営成功…

どこから始めるか

少し前のエントリで弁理士の職場としての企業知財部と特許事務所について書いた。最近は学生のうちに弁理士資格を取得される方も増えてはいるが、職業人生自体を弁理士として出発する人の割合はまだ低い。大手企業の知財部では、たいてい新卒採用の一定割合…

回転扉の向こう

弁理士の職場は特許事務所と企業の知財部に二分される(そのほかにも存在はするのだろうけれど、弁理士登録を維持されている方では非常に稀だと思う)。そして、現在事務所弁理士と企業弁理士の割合は約8対2。昔は企業→事務所の一方通行だった人材の流れが…

会社と私のぬるい関係

企業弁理士の会合に出ていたら、外資系の方から名刺に『弁理士』と入れているということは会社が弁理士として認めているということだと思いますが、会社は企業弁理士に対してそもそも何を求めているのでしょうか?という問題提起があった。しかし、この前段…

Law & Technology 60

季刊誌だから、というのと、あまり周りのブロガーさんたちに読まれていないのでプレッシャーがかからない(汗)のとで、つい後回しにしてしまうこの雑誌。自腹切って買ってるんだからちゃんと読もうよ・・・。ということで、ようやく本号読了。Law & Technol…

ワーク・ライフ・バランス

ドクガクさんの毎年恒例弁理士の日企画に誘われて、「ワーク・ライフ・バランスの取り方」でエントリを書くことになった。「ワーク・ライフ・バランス」は、何度かここにも(前のブログにも)書いているように、元々私自身の最も重要な価値観である。しかしな…

看板(3)

過去のエントリをざーっと読み返していたら、標題のようなエントリを過去にも何回か書いていることを発見したので、リンクしておく。弁理士合格者へのエールとして書いた記事。弁理士の日連動企画のエントリ。企業弁理士であることについて。 あんまり考え方…

看板(2)

前回のエントリでは、話の流れから、今実際に看板を持っている私がそれを毀損しないようにどう心がけているか、という話になんだか終始してしまったので、今回は看板を持っている方が持っていないよりどういいのか、とか、他の看板と比べてどうなの、という…

「グローバル経営を推進する 知財戦略の教科書」

歩く量を増やした副産物で、リアルの店舗に行く頻度が増えた。食品スーパーも、衣料品も、そして書店も。ということで、本日ジュンク堂の知財コーナーをぶらついていたら見つけた本。グローバル経営を推進する知財戦略の教科書 (Shuwa Business Professional…

看板

某所のお題で、あなたにとって弁理士とは何でしょうか?というのがあった。これに対する私の答えは、標題の通り、看板。である。弁理士法には専権業務と付随業務という形で規定があるけれども、「弁理士」という肩書きを見たときにいちいち弁理士法を確認さ…

知財人材なるもの

従前から見聞きは当然していながら深く定義を考えてこなかった『知財人材』という用語に正面から取り組まざるを得ない羽目になり、どこかに定義が転がっていないものかと探してみた。企業知財の立場からすれば、すぐ思い浮かぶのは、経済産業省の『知財人材…

懐かしの公告番号

とある他人のパテントポートフォリオのチェックをして満了日を整理していたところ、構成特許の古いヤツ(既にかなり前に満了している)のファミリー番号に JP H05-xxxxxx とか書かれている。どうも、優先権基礎となっているUSPの番号でファミリー検索を掛け…

パテント2013年1月号 特集「知財における人材育成」

今年の最初の月刊「パテント」が届いた。表紙の色が昨年より少し濃くなって、レモンイエローから橙系?という感じ。今月号の特集は、「知財における人材育成」ということで、 ・座談会「特許事務所における人材育成」 ・飯村判事特別インタビュー 知財裁判官…

コミュニケーションコスト

隣やら向かいやら斜向いやらで、業務のアウトソーシングを進めるべく準備が進んでいる。今までなんの疑問もなく連綿と社内でやっていたものを外に出そうと思うと、相当可視化した上、なぜそれをそのやり方でやっているかを説明する必要があり、なかなか大変…

職務発明制度フォーラムメモ その5

産業横断 職務発明制度フォーラム、第2部パネルディスカッション 討論のメモと所感。ディスカッションを聞きつつ取ったメモなので、あまりきれいにストーリーが立った形にならないけれど、残しておくことに意義があると思うので、書いておく。適宜趣旨を汲…

職務発明制度フォーラムメモ その4

産業横断 職務発明制度フォーラム、第2部パネルディスカッション内のパネリストミニプレゼンについてメモと所感。パネルディスカッションは、石川 浩 氏(JIPA常務理事)をコーディネーターとして、上記概要ページに掲載されている、「パネルディスカッショ…

職務発明制度フォーラムメモ その3

産業横断 職務発明制度フォーラム、ワシントン大学 竹中教授の基調講演「日本の制度との対比における欧米諸国の職務発明制度」のメモと所感。竹中先生の登壇時には既に予定時間がかなりオーバーしていて、30分のところ15分でと言われてまして、等とご本人も…

職務発明制度フォーラムメモ その2

産業横断 職務発明制度フォーラム、一橋大学の長岡教授の基調講演『職務発明制度はイノベーション促進に有効か:発明者サーベイからの示唆』のメモと所感。長岡教授の発明者サーベイは、FTCレポートを紹介された田村教授の講演でも取り上げられた(という…

職務発明制度フォーラムメモ その1

産業横断 職務発明制度フォーラム、弁護士 飯田 秀郷 氏の基調講演『職務発明制度に関する基礎的考察』のメモと所感。感想を一言で言うと、『過激』。ご本人もそう言われていたので、そう書いてもかまわないだろう。さて、まず現行特許法35条(2004年改正)の…

産業横断 職務発明制度フォーラム

標題のフォーラムに行ってきた。会場のニッショーホールが相当程度埋まる盛況で、遅れてくると中の方の席に(狭くて)入りにくいものだから、立ち見も出ていたようである。開会前に大勢の参加が見込まれているので席にコートなどを置かないでというアナウンス…

法務と知財の距離

12月の第一営業日ということで、12/1付で転職された方が世の中にはそれなりにいらっしゃるようで、当社にもお一人入られた。念願の法務側人員補強である。初日ということで入社時研修(というか説明)が行われ、同じ法務部だからと珍しく30分時間をもらったの…

『イノベーターの知財マネジメント』と『ロイヤルティの実務詳解』

ジュンク堂大阪本店の戦果第2弾。イノベーターの知財マネジメント作者: 渡部俊也出版社/メーカー: 白桃書房発売日: 2012/09/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るロイヤルティの実務詳解作者: 淵邊善彦,吉野仁之,寺内章太郎,長谷…

諦めたり割り切ったり

どうやらエナジーリザーブが尽きたらしく、通常ならその場で処理して翌日に持ち越さない程度の仕事に着手ができず、ずるずると数日、また数日と時間ばかりが過ぎていく。そんな中でも容赦なく特許庁の期限は迫ってくるので、否応なしにそちらを優先せざるを…

よろず相談所?

昨日は中国特許研修の3回目だった。私の興味はどっちかといえばこの回と次回の権利行使側にあったのだけれど、諸もの事情で行くことかなわず欠席。次回は必ず行って今回のテキストも入手しなくては。。。あいかわらずの山火事栗拾い状態は続いていて気力と体…

年表

9月から新しい方をメンバーに迎えることになり、座席の変更を行ってみたり、導入研修の項目を考えたりしている。先日辞めた若手君と入れ替わりのようなタイミングだが、タダの偶然で、冬に辞めた方の補充採用。ということで、今回辞めた分については補充の …

企業内弁理士であるということ

不良社員さんが書かれた『企業内弁理士という存在』を読んだ。奇しくも、最近発売されたBusiness Law Journalの10月号には、『最新インハウスローヤー事情』という記事がある。一般化したことはかけそうにないけれど、自分の立ち位置をどう考えているのか、…

旅立ち

若手のギモンでおなじみの(といってもこのシリーズさっぱり更新していないのだけれど。ひところから質問攻めが落ち着いてしまったもので)、うちの若手君が退職することになった。新卒で入社して4年強、知財に異動して2年と3ヶ月。知財を一生の仕事にした…

つれづれ

はっしーさんとかkataxさんとかが主催されている法務系ライトニングトークイベントを横目に見る。1回目も2回目も出張予定と噛み合わなくて残念ながら不参加。場所が三軒茶屋というのもちょっと痛くて泊まらないと無理だよね、というか泊まらないともったいな…

ライブ講義 知的財産法

霞ヶ関の書原で見つけて購入し、ここ数日必死こいて読んでいた。ライブ講義 知的財産法作者: 田村善之出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2012/06/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見るはしがきに、以下のような記載がある。私は著書や論文では紙幅を…

仕事の性質

知財と呼ばれるものが全部、さらに権利化から渉外まで一通りの業務が戻ってきて最近つらつら思うことがある。およそ我々がやっている類の仕事というものは、どれも、抽象化してしまえば、(1)情報の収集と加工 (2)分析と提案 (3)意思決定の段階に分けられるよ…