知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

文章の書き方の2タイプ

なにかの拍子で(既に覚えていない)、R-styleのアウトライナーの記事に当たってしまい、そこから発展して色々読んでいて、あげくなんだかsimplenoteに行き着いて、そこにこの文章を下書きしてたりするのだけど(イマココって感じで)。

おそらく、最近の記事である「こざね法にギリギリまで近づける「Taskboard」」から、「「こざね法」に適したアウトライナーの提唱」、に行き、さらに「Scrivenerへの散歩道#007 アウトライナー機能」、そして「アウトライナー嫌いだった僕が、今ではそれを愛用しているワケ(上)」「アウトライナー嫌いだった僕が、今ではそれを愛用しているワケ(下)」に行ってしまったのだと思われる。

で、「アウトライナー嫌い〜上下」の記事(主に上)に、立花隆氏の『「知」のソフトウェア』からの引用として、文章を紡ぐスタイルのタイプとして、「コンテ型」(=アウトライン型)と「閃き型」の2つのタイプが紹介されており、筆者のrashitaさんは後者に惹かれたために「閃き型」で文章を書いている、という話が書かれている。

R-styleのブログ記事は、ブログとしては相当文章が長い部類に入る。それを、まったく「コンテ」(アウトライン)を作らずに書かれているというのは少々驚いた。

「閃き型」の書きかた、というのは、「流れ」によるということで、

まず一行書き、その一行に連なる一行を書く。さらにその一行に連なる一行を書き重ねていく。そうやって一つの段落が出来たら、その段落に連なる別の段落の一行目を書き出す。これを繰り返していくわけだ。

込み入った文章では、メモは作られ、時々メモを見ながら流れに任せて?書かれている、とのことである。

この記事を読んだ後に、たまたま、はまラボさんの過去記事紹介tweetで、「仕事と育児をしつつ1日30分でブログを更新するためにしていること」を読んだ。

これによれば、まさに、はまさんは、上で言われる「コンテ型」で、効率よくブログを更新するために、「記事の構造から考える」と言われていて、

仮タイトル
1.結論
2.内容
3.内容
4.内容
5.まとめ

の構成で、見出しをつくるところからスタートされるらしい。

ここのところ、ブログを更新する時間が上手く取れなくて四苦八苦している中、30分あれば更新できるというのは分かっていれど、その30分が捻出できない、と嘆いていたら、上のはまさん方式?で、アウトラインを作って細切れに中身を書いていき、書き上がってから推敲してアップロードすればいいのでは?というアドバイスを頂いた。

が、これがどうにもうまく行かない。アウトライナーのWorkflowyは使っているし、構造化自体は割と気に入っているのだけど、どうも、見出しのような構成を考えてから原稿の中身を書く、というのがなじまない。

よく考えてみると、rashitaさんではないが、私もブログを書くのに構成を考えてからそれに沿って書いたことなどないのだった(汗)。ネタを考えたときに、書き出しは(頭の中で)よく考えるが、せいぜい書き出しの一段落だけで、後は書き出してみてその流れの中でストーリーを組み立てて書いていく。

もちろん、書きたい内容のぼんやりとした輪郭は頭の中にはあるのだけれど、それは「構成」という状態でアウトライナーに出せるようなくっきりしたものではなくて、出した瞬間になんだか色褪せてしまうというか。

ということで、結局、アウトライナーではなくて、こうしたメモに下書きをして書き連ねていくことでしか完成しないのだった。

とりあえず、入力したものが消えてしまう騒ぎについては、このsimplenoteはバージョン管理ができる、という触れ込みなので、かなりの程度リスクヘッジができた、ということで良しにしておく。

書いてみると、ぼんやり頭で考えていたこと(稀にメモに残したこと。私のブログはそこまで長文ではないのでメモをすること自体が稀なんだが)の一部は流れに乗らなくて登場しないままになることも良くある。そのために別のブログ記事を起こすことも間々あるが、いつも、というわけでもない。

問題は、ブログ程度?ならこれでもいいのだろうけど、仕事の報告書とかもこういう傾向があるということなんだろうな。。こっちは、アウトラインを決めてから書いた方がずっといいと思うぞ。さすがに。と考えている昨今なのだった。

まあ、企業の中の人が書く報告書なんてせいぜい数頁もので、本を執筆する訳ではないからそれで済んでいるというところはあるのだけれど。