知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

11月9日の知財渉外

【午前】
先週の裁判期日に持っていった書類のファイリング。
出張精算。

和解契約の修正案が当社側代理人から出てきているのでチェック。概ねいいんだけど、1箇所循環している規定がある。この代理人、交渉下手で伝言ゲームのお使いみたいで往生したんだけど、ハッパかけまくった(直接間接日本事務所やらボス弁経由やら)甲斐あって、なんとかこっちの対案近くまで譲歩させて条件妥結。あとは契約文言詰め。交渉上手な弁護士は得てして契約の細かい文言詰めが得意じゃなくて穴が色々あるんだけど、この代理人は逆らしく、契約に対するコメントや修正案はなかなか行き届いていて安心できる。どっちが当社にとってよいのかというのはかなり難しい問題だけどね。まあどちらかといえば、契約チェックは自分でできるから、tough negotiator求む、というところだろうか。

こちらからのコメントと修正要望をメールする。

【午後】
別件のクレームチャートをチェック。権利行使してきている原告と、USPTOの記録上の保有者が異なることがよくあるので、その辺もチェック。筋の悪い特許だったりすると、周りを含めてできるだけ同種クレームを将来受けないように手当てしたいもの。ポートフォリオライセンスに(安価で)できるのが好ましいんだが、どうやら元々の所有者が破産していて権利が散らばっている模様。最悪。

さらに別件のライセンスで過去分のロイヤルティというか免責額の計算。将来レートをあてはめて計算してみると思いの外高く算出されるので、これをどうやって買いたたこうか思案。というか、思いの外高くなる、という数字を導き出すのにエクセルと悪戦苦闘して数時間経過。とほほ。

妥結間近の契約の条件に従って支払を行う場合の社内処理について、経理にお伺いメール。メールだけじゃ心許ないので、打ち合わせ要望出して調整。経理はここのところ監査まみれなので、それが一段落してから。

東京支店の右腕くんと電話で打ち合わせをしていたら携帯に電話。折り返すと、学童からで、

家の鍵忘れたので入れないんだわ。ぎりぎりまでここにいてから家に向かいます。

だと。帰宅したら息子2人で玄関前に座り込んでいた。真冬のモントリオールじゃなくてよかったねぇ。