知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

企業文化なるもの(2)

新任管理者研修があり、その中で2時間を使って企業文化を共有するためのワークがあった。事前課題で各自がレポートにして書いたものを持ち寄り、さらにグループでディスカッションしてキーワードをだし、それが自分の職務でどのように使えるのかを考えていく。

さて、まず『企業文化(カルチャー)』とはそもそも何なのか。一般的に合意されている定義としては、

明文化されていない行動規範

要するに、何かことが起こったとき、この会社の人だったらたいていこういう行動をとるよね?というものらしい。しかし、明文化されていない行動規範ということであれば、それは本来わざわざ研修テーマとして学ぶような性質のものではなく、その会社に入って時間を過ごせば自然に身についてくるものであるはず。それで入社の時とか今回とかある種の胡散臭さを感じたんだが(なんか洗脳っぽいみたいな)、トヨタ自動車の技監である林南八氏によれば、

生命のDNAは、放っておいても継承できるが、企業のDNAは、たゆまぬ努力を怠ると薄らいでしまう

のだそうである。

創業から年月が経過し、特徴的なイベントを同時体験してきた社員ばかりではなくなってくれば、確かにそうなのかもしれない。そして、創業者はいつかいなくなるが、会社は永続していくことが期待される。そのとき、企業文化を継承していくことによってその会社が世の中に存続する意味があるということになるのだろう。

さて、この手の研修は今回ばかりではなく数年継続しているとのことで、当社の企業文化を示すキーワードが受講者から種々出てきていて、共有しておこうと示された。今回の研修でも結構な重なり具合だったので、まあ代表的なものなのだろう。面白いので掲げておく

◎ユーザーニーズの具現化
・拙速を重んじる
・身の丈
・変化への対応
◎ジャストクオリティ、ジャストプライス
・スピード
・フレキシブルな対応
・あくなき探究心
・朝令暮改
◎前衛、エッジ、境界線を担う
・チャンスは平等に
・広いアンテナ
・敗者復活
◎勝利への逆算
・公私混同しない
・ベンチャースピリット
・走りながら考える

これとは別に、行動原則の説明もあって、その中に

『仕事のペース』で行動する。

というのがあって、最近ちょっと落ち着いて休みは仕事しないモードでやっていたら遅い!と怒られたところの私としては、

仕事のペースで行動していたら過労死するんじゃないだろか

と思ったりしたことだった。業界もこの業務もペースが速いんだよね・・・。