知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

一括払Royaltyの会計処理

以前のエントリで、Royaltyを一括払いにした場合、将来分が含まれていれば、資産計上の必要があるということを書いた。そして、それは、長期前払費用か無形固定資産かどちらかで会計上は処理をすればよいとも書いたのだった。

長期前払費用で計上する(最長5年)のは、当社の経理の言い分で、特許権の譲渡ではなく、実施権の許諾だからという理由付けだった。前職では、譲渡の場合も実施権許諾の場合も効果に特に差はないので、どちらも無形固定資産計上しておリ、ちょっと驚いたのだったが、まあ経理がそう主張するので、きっと会計士さんのコメントも取ってあるのだろうと思っていたのだ。会計処理は、これでなければダメというよりも、いくつか方法があって、その場その場で判断がぶれず、その会社として方針が通って処理がなされていれば良いというケースが多いので、これもそうだろうと踏んだわけです。

が、先日、別件で経理と打ち合わせてきた部下が言うことには、

いままで契約したライセンスの対象特許の満了日を教えて欲しいと言われまして。どうやら長期前払費用の5年じゃなくて、無形固定資産計上しなければならないということで、8年よりも前に特許が満了する場合はその満了日までで償却らしいので、それで、満了日を教えて欲しいと。

だ〜か〜ら〜、それは最初に散々聞いたじゃない?特許だから無形固定資産で8年償却でしょ?ってさ。そのときにいや、長期前払費用で当社はやりますからって自信たっぷりだったじゃないの?税務署にちゃんと確かめて処理してたんじゃないわけ〜。またやり直しだよ、オイ。

ちょっと愚痴でした。経理って、一本筋が通っていることが絶対絶対重要だと思うんですけど。違います??