知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

渉外最後の日

米国代理人が急遽来日するというので1年ぶりのface-to face meetingをやった。いくつかの初動段階の米国特許訴訟案件について、権利範囲の確認、それに照らした当社製品の構成、そこから考えられる非侵害主張の組み立て。被疑製品の範囲の特定、早期和解に向けての取組み方針。サプライヤーへのIndemnification通知。

概ね明確になって、ミーティングしたかいがあった。しかし、コトが技術内容の話になるとどうしても細かい話にならざるを得ないし、時間がかかる。14時過ぎに始めたんだが、終わったら18時をたっぷり回っていて席に戻ったら東京支店の自部門メンバーはきれいさっぱりいなかった。出張者が最後ってちょっと悲しい。

速攻で20分後の新幹線を予約して支店前からタクる。9月最後の日はこうして終了した。大変渉外的な日だったのだが、この記事のタイトルに書いた通り、明日の人事発令で組織変更があるため、知財渉外は組織としては消滅する。もちろん機能は残る(だって相変わらず2桁の案件抱えてるんだから)。が、私は抜けて部下が別メンバーと組んで継続する形になる。組織的には1年前に引き取った業務が法務へ戻る格好。

昨日東京支店のメンバーと飲んでいて、

senri4000さんは、渉外の仕事が好きなんですよね?今回の組織変更って嫌じゃないですか?

と聞かれた。ん〜、好きだけどね。1年やってかなり一通りやったので、おそらくこの先続けてもほぼ同じことの繰り返しになる。自社の立ち位置が変わらないとこの仕事は結局火消しなので自ら変えるのは難しいんだよね。

ということで、権利化方面に特化して前向きに頑張ります。というか、回ってないところがイロイロ色々あって、タダの応援じゃイライラするので、全権掌握して巻き入れます、って感じ。2年位かけて、基礎つくってちゃんとシステムとして回るようにする。ん?2年たったらその後はなにするんだろうね??と思わないでもないが、まあ走りながら考えよう。