知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

つながり

8月最後の金曜夜は、食事会だった。なんの?と子どもに問われて趣旨が不明だなぁ、と思ったりしたのだが(苦笑)。

自宅の近所にお気に入りの小料理屋というか居酒屋というか、という店があって、いろいろな人に紹介している。そして、そのたびに好評なので、割と輪が広がっている感じ。で、ひょんなことから始まった女子会(これは昔の事務所周りなので業界の女子会。でもこじんまり)をこの店でやったところ、料理がおいしくて楽しかったので(飲み放題メニューも充実してたし!)、次回もここで、ついでに何人か他にも誘いましょうという話になった。

なので既に女子会ではなく、夫を誘ったりもしたので純業界系でもなくなっていたのだが、まあ業界人が多くて、中でも大先輩と近年合格の若手弁理士くんたちがいたりした。若手弁理士くんたちにしてみると、業界の先輩と親しく話ができる機会というのはあまりないので、どうやら非常に楽しみにしていてくれたらしく、少し遅れてきて始まった真剣な話(業界の将来展望の話とか)でいたく盛り上がっていた。

私自身がそれに参戦すると残りのメンバーが浮きそうだったのであえて参加せず、軽い話をしていたのだけれど。

もともと、その大先輩は、企業ライセンス畑の弁理士さん(年代的にも草分けの方のお一人といえる)で、なんでお近づきになったかと言えば、その昔ライセンス契約の弁理士会の研修があり、それに出席して質問をしまくったところ、目立ったらしく、その講義の後で声をかけていただいたという縁である。

その後、事務所時代はなかなかライセンス/契約系の仕事がなくて、でも、私自身の強みはやはりここにあるのでなまらないようにしたいと思っていたところに、色々仕事を紹介してもらったり、時には仕事を一緒にさせて頂いたり、大変お世話になってきた。

とても気さくな方で、自分より若い世代と食事をしたり話をしたりすることを非常に楽しんで頂いているので、定期的に食事や飲み(上品系で)にお誘いしている。

前職事務所を退職して既に3年半がたとうとしており、転職したことに後悔は一滴もないし、やはり企業知財が自分の天職だと思っているが、事務所に残してきた若手(特に明細書の指導を一からしてきた人たち)の育ち方や将来については気になるし、見守っていきたいと思っている。立場が違ってしまっているのでなかなか直接的な助言はしにくいし、ぶっちゃけ言えば見捨てて出てしまったものとしては偉そうなことをいうのもどうなのという気がしているので多少遠慮気味で草葉の陰からモードではあるのだけど。

そんなこんなで、こんな風な縁のつながりでなにか得るところがあったらいいな、と思った夜だった(いや実際のところどんな話だったのか隣に座っていながら全然聞いちゃいなかったったんだけどね。真剣なトーンだけ耳に入ってきてました。はい)。