知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

ハーメルンの笛吹き

ここ数年続けている地元プロオケの定期会員。今年度のテーマは『音楽で紡ぐ世界の物語』。5月の定期演奏会のタイトルは、『ハーメルンの笛吹き』だった。演目は、

リゲティ:コンチェルト・ロマネスク(ルーマニア協奏曲)
モーツァルト:オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための協奏交響曲変ホ長調
コリリアーノ:『ハーメルンの笛吹き』幻想曲(フルート協奏曲)

だった。メインの『ハーメルンの笛吹き』は、元々かのジェームズ・ゴールウェイの委嘱で作られたフルート協奏曲らしい。そこに有名なハーメルンの笛吹きの伝説を元にしたストーリーを加えたもの。演奏上の盛り上がりの必要性などから伝説にはないネズミとの戦いが盛り込まれたりしている。

 第1楽章 日の出と笛吹きの歌
 第2楽章 ねずみ
 第3楽章 ねずみとの戦い
 第4楽章 戦争のカデンツァ
 第5楽章 笛吹きの勝利
 第6楽章 市民のコラール
 第7楽章 子どもたちの行進曲

オーケストラピットのような暗がりでの演奏開始、第1楽章途中でのソリスト入場、ソリストの笛吹き風の衣装、音楽に合わせて笛吹きが移動しながら演奏、演奏だけでなく身振り手振りでの演技、子どもたち(フルート・打楽器)の客席からの登場、ソリストに導かれて客席へ退場、また舞台も暗くなっての演奏終了、と演出が盛りだくさんで、非常に楽しめた。客席もそのたびにざわついていておもしろかった。

演出は面白いけれど、音楽はかなり派手で対立を表すところなどでは金管楽器が耳障りに演奏されるので、ちょっと子どもと見に来るには向かないのかも、などと思いながら見ていた。これはCDより生やDVDで見るのがいいな。

そういえば、入院中の慰問でヴァイオリニスト諏訪内晶子さんの演奏を聴いた息子2号はすっかり感動して、またVnとピアノの演奏を聴きに行きたい、と言っている。オケはうるさくてかなわないらしいのだが(苦笑)。適当なものを見繕って一緒に行きたいと思っている。