知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

EX-IC

しばらく前に、会社で貸与される法人用エクスプレスカードがICカードに切り替わった。これまで必ず乗車前に発券して改札を通る必要があり、その時間と発券機の場所まで行かなければならないという制約から解放された(東京駅の改札外発券機の設置場所は限られていて、そのために自由通路でわざわざ丸の内から八重洲まで移動するとかしていた)。一方で、東京都区内という乗車券対応ができないので、都区内のJRに乗り換える場合にはSuicaと二枚重ねで新幹線から在来線への乗り換え改札を使う必要がある。

カードを持ち歩く不便さと、使いたいときに限って持ってくるのを忘れるというマーフィーの法則を避けるため、数年前からSuicaカードを止めてモバイルSuicaにしている(それもviewカードを作るのが嫌で(カードの枚数増加回避)、年間費払ってまで)。カードを忘れるよりは携帯電話を忘れる方がさすがに頻度が低いので、これはこれでうまく行っていたのだが、エクスプレス予約をしていて在来線から新幹線に乗り換えようと思うと、モバイルSuicaでは券売機に通せないので必ず窓口に行く必要があり、なんだかなぁな思いもしていた(それを避けるためにわざわざ一度改札外に出て発券機に向かったりもしていた)。

そこまでしてモバイルSuica堅持だったのだが、これではEX-ICと二枚重ねはできない。仕方なく、お蔵入りしていたSuicaカードを引っ張り出し、残高いくらだったっけ?とか思いながらおっかなびっくり使ってみた(数百円チャージされたままだったので問題なかった)。

なにげに便利なのは、JRに乗り換えしなくても、八重洲から丸の内まで改札内を抜けるといった場合にもSuicaがあれば問題なく通過できる(入場券分かかるのかとおもったら特に差し引かれなかった)ことで、こうなると仕方なくカードとモバイルSuicaの二本立てにせざるを得ない(かさばるなぁ)。

とまあ色々並べ立ててきたが、首都圏ではモバイルSuicaはかなり普及しているので同様の不便を感じている人は多いんじゃないか?と思っていたところ、ひさしぶりにエクスプレス予約の案内サイトを見ていたら、『「モバイルSuica」で「EX−ICサービス」を利用する』という案内が出ていた。おや、いつの間に。これによれば、「モバイルSuica」アプリからエクスプレスカードの登録をしておけば、あとは通常のエクスプレス予約を実行しつつ、EX-ICに替えて「モバイルSuica」の入った電話機一つで新幹線と在来線の両方を利用できるというもの。どういう仕組みになっているのかさっぱり分からないが、便利そう〜。

しかし、明示されていないが、法人カードはどうやら対象外のようで(泣)、うまく登録できなかった。残念。

とはいえ、私は個人用のエクスプレスカードもまだ解約せずに持っているのだった(事務所時代から使っている。便利なのでプライベート用にまだ残してある)。そして、弁理士会出張の場合は弁理士会から交通費が支給されるので、よく考えたら別にこれに会社のエクスプレスカードを使う必要はない(いままで一旦会社から旅費を出金して弁理士会からの旅費精算を会社宛に振り込んでもらっていたのだが、別にそうしろと会社に指示されたわけでもなかったのだ。気がつかせて下さった某先生ありがとうございます。)。ということで、今後は弁理士会出張は個人用のエクスプレスカードで実行することに。これなら晴れてモバイルSuicaにエクスプレスカード登録ができる!えらく簡単に登録ができたので逆にものすごく不安になり(笑)、初めてこれを利用した本日は念のためカードも携帯したが、あっけなく新幹線改札を携帯電話をかざして通過でき、ちゃんと座席案内表も普通に印刷されて出てきたのだった。

ということで、えらい長い前置きになりましたが、初「モバイルSuica」で「EX−IC」の報告でした。