知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

問題の所在は

先週末に持ち帰った火中の栗案件は、週開けて本格的に二人で取り組んでみたところ、さらに酷い状況であることが徐々に判明し、貧乏くじはお互い様状態になってしまった。

落ち着き先が分からない状態で、上司たる担当役員に報告したところ、本日開かれる役員会にて情報共有をするようにと指示があり、影響範囲が下手をするとかなり大きいこと、期限が切られていてあまり時間がないことから、情報だしをすることは重要だと思ったので指示に従った。が、一週間ではどうにも整理がされない(事実の収拾がなかなか完了せず、原因が特定できない)状況で、方向性と落ち着ける先を示せるわけもなく、玉砕した。

整理がされていない、分かりやすく資料をまとめていない状況で持ってくるなとさんざんな言われようをしたのだけれど、通常であればもちろんそうするが、そこまで待っていられない事情があるのだからしかたがない。叱られまくったが、会社としては役員の面々にそれなりにリスクのありかを示せたので良しとする(気分は最低だが。事実が整理されないのは私らのせいではないのに!)。

契約の締結時のリスク管理とその後の遵守の体制とその引き継ぎと部門間の齟齬と等々諸々の問題がなんだか全て噴出した感があり、話をした某次長氏の

この会社は何をしでかすか分からないから『こういう風にやってますので問題ありません』とか誰かに言われてもあちこち関係部署を当たって本当にちゃんとできているかを事実確認しないと危なくてしょうがないんだよね

というのが象徴的で、まったくその通りで、初めのうち『ええ〜そんなことするんだ』とか『それってありなの〜』とか叫んでいたが、あっというまに『いかにもありそう』という感想になり、今では頭を抱えることはあっても驚くことはなくなり、やりそうなことの想像の範囲が広がってなんとも悲しい感じ。5年も経たずにそうなるっていったいどんな仕事をしてるんだか。

本件自体はまだどんどん『驚きの新事実』が出てきている段階なので(いい加減収束しろよ、といいたいのだが。2週間経っても鎮火の気配が見えない)、どこに落ち着くのかまだ見えない。そして、案件自体の収束と、根深い問題の解決方策の両方を仕切らなければいけなくなりそうで、気が遠くなりそう。

毎晩最終帰宅者になりかかる、という状況は、某トロールの事始めの頃以来だ、などと思ったりして。しかし、これが来週も続きそうなのが見えていて(おかげで3日入っていた出張を全部ムリヤリキャンセルするという前代未聞の対応を強いられた)、さすがに疲れが・・・。とりあえず、3連休はお出かけ。休むぞ!