知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

『参加する!英語ミーティング』

ビジネスロー・ジャーナル2月号の第1特集『法務のためのブックガイド2013』で取り上げられていた『交渉の英語』(全三巻)を中身が見たいと思って書店で探したところ、在庫がなくて(まあかなり古いからね)、

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 02月号 [雑誌]

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 02月号 [雑誌]

交渉の英語〈1〉国際交渉の考え方 (国際ビジネス実戦セミナー)

交渉の英語〈1〉国際交渉の考え方 (国際ビジネス実戦セミナー)

交渉の英語〈2〉相手を説得する技術 (国際ビジネス実戦セミナー)

交渉の英語〈2〉相手を説得する技術 (国際ビジネス実戦セミナー)

交渉の英語〈3〉難局を切り抜ける技術 (国際ビジネス実戦セミナー)

交渉の英語〈3〉難局を切り抜ける技術 (国際ビジネス実戦セミナー)

この本があるべき書棚(英語・プレゼンテーションとか)に行って見つけてきた本2冊のうちの1冊。

参加する! 英語ミーティング(CD付)

参加する! 英語ミーティング(CD付)

「はじめに」で書かれているように、

英語の会議に関する本の多くは、英語でのビジネスの経験を積んだ方々が、体験をもとに書かれているものが多

いのだが、本書は、研究者である著者二人が、英語の会議に関するデータを収集し、検証したものに基づいて『多角的な視点』から書かれていて説得力があるし、興味深い。

英語表現集ではなく、このようなケースではどうすると適切か、適切でないのはどういう振る舞いか、それはなぜか、等が例とともに取り上げられていて、事例の数は多くはないが、ツボを押さえるという点で参考になる。

特に、ノンネイティブ・スピーカーが会話に参加したときには、まず「会話は壊れる」という前提で考える必要があり、従って、「どう直すか」をあらかじめ知っていることが重要というところ、そして、その直し方が一通りではないという指摘とその例は参考になった。言われてみればそうなんだけど、その場ですぐそうできるかというと全く自信がない(自信がないから買ってるんだけどさ)。例えば、

1)相手の話が全く聞き取れなかったとき
2)相手の話の筋道や意味が理解できなかったとき
3)一部だけが聞き取れなかったとき
4)意味が一部だけ聞き取れたとき
5)ほとんど聞き取れたので確認したいとき

では、それぞれ直し方が異なってくるということ。どれだけ聞き取れているのか、ついてきているのかを相手に示すことで安心してもらい、先に進めることができる。一部を繰り返すのはこの直し方の一つ。いつも

I beg your pardon?

ではうまく会話は直らないということで。

で、英語表現はCDにも入っているようなので、明日から通勤時に聴いてみよう(インポートが遅れた)。