※昨日、磯崎哲也(@isologue)さんの『起業のファイナンス』を漸く入手して、その旨Tweetしたら、ご本人から返信があり、さらに本ブログの更新ツイートまでRTしてもらったため、アクセス数が倍増して仰天しております。磯崎さん、ご訪問頂いた皆様、ありがとうございます。
昨日の帰り際、若手2号君が遠慮がちに言い出した(いやだって、本当に鞄を手に持とうとしていたタイミングだったのだ。私)。
??なんでそのまま商用データベースで全文を取らないんだ?と内心思ったが、とりあえず先を促す。あの、商用データベースで検索したところ、再公表公報サマリーっていうのがヒットしてきたんですが、これを特許電子図書館で取ろうとしたら、見つけられなくて。
確かに。出願番号が寂しく出てくるのみである。あれ?なんでだ?「特許・実用新案文献番号索引照会」で、この出願番号を入れても、公開番号が出てこないんです。(と、実際やってみる)
ああそれは、国際出願を日本の特許庁を受理官庁にして日本語で出願した場合、国際事務局から国際公開になるわけだけど、それが日本の公報システムに乗らないから日本の公報に慣れている我々にはちょっと不便でしょ?だから特許庁が日本の公報みたいにして改めて出してるのよ。だから『再公表』。あの、そもそも、『再公表』ってなんですか?
『公表公報』ってのもあって、こっちは、外国語で出された国際出願が、日本を指定国にして移行されたとき、日本語翻訳文の内容で公開されるものだわね。
うーん、なんでだ?確かに謎。とはいえ、サマリーが手元にあって、国際公開番号わかってるんだから、今の時代なら(パンフレットでの公開時代はともかく)、WIPOのページに行って国際公開公報をダウンロードすれば済むと思うよ。そ、そうですか。けっこうややこしいですね。でも、なんでヒットしないんでしょう。
すったもんだしたが、結局、「特許・実用新案公報DB」で、文献種別をいつものようにA(特許公開)で入力していて、A1(再公表)になっておらず、番号の作法にも則っていなかったために、ちゃんとヒットしなかっただけだった(ちゃんと読めよ)。
それにしても、ちゃんと特許庁がわざわざ公報を作成していて、DB内に蓄積しているにもかかわらず、なぜ「特許・実用新案文献番号索引照会」で出てこないのか。気になって調べていたら、いつも参考にさせてもらっている特許調査のプロ:酒井さんのブログ記事に行き当たった。曰く、
日本の公報ではないので、文献番号索引照会では出てこない、という説明だった。いやでも、DBに入ってるんなら、ついでに出せばいいのに。と思うのは私だけ??「再公表特許」ってありますよね。
一見、公報レイアウトなので、「公報じゃん?」って思えるのですが、実は公報ではありません。
参考:特許公報の種類