知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

社内の通信ネットワーク環境

知財協会の某委員会の会合で、社内に特許調査等の研修をする場合、PC+ネットワーク接続環境をその会場に用意するのが大変で、という話になった。

え?出席者に『PC持参で参加して下さい』じゃダメなんですか?

と聞くと、たとえノートPCだとしても、無線はセキュリティの関係で禁止されているので、会場にその台数分のハブとネットワークケーブルを用意するのがこれまた大変で、研修の度に電源タップを加えたこれらの機材一式をごろごろ押して歩いてます、等という話が各社から聞こえてきてびっくり。無線通信カードは特別な場合だけ貸し出し許可されるとか、PCの持ち出しも許可制だとか(社内なのに!?)、色々。

世の中の企業の平均がこんなものなのかどうかよくわからないのだけれど、勤務先会社の場合、社屋の全フロアに無線LANアクセスポイントが敷設されていて、まあ場所によって電波の具合がいい悪いはもちろんあるけれど、基本的に社内外ネットワークへのアクセスは無線経由で社員なら誰でも可能になっている。セキュリティは証明書をダウンロードしておいて接続時に使用する形。この程度では世間的には不安だということなのかなぁ。

デスクトップPCの場合は有線LANに接続しているのが通常だし、なんだかんだいっても有線の方が安定はしているので、ノートPCの社員も自席では有線LANケーブルを引いていることが多い。ちなみに社員はデスクトップかノートかどちらかを支給されているが、デスクトップを自席で使っている社員については、リモートデスクトップかシンクライアントのノートPCを随時貸し出している。私は自席ではデスクトップマシンを使っているが、ちょっとした打ち合わせで席を離れるときとか会議室フロアに出かけるときとかは、部門用に借りてあるリモート端末を使用している。ちなみに私の環境はローカルマシンではなくて仮想マシン(vmware)。他拠点への出張者はノートPCを持ち歩くか、出張先でリモート端末を借りて無線で社内ネットワークに接続する。

会議室ももちろん全室無線が届くので、参加者は基本全員がノートPCを持ち込んで、無線でネットワークに接続しつつ議論に参加するのがデフォルトである。会議机に電源タップは用意されているが、あとは参加者の持ち込みというわけ。ちなみに、社外のお客様は、この社内ネットワークにはもちろん接続できないが、会議室のフロアにはフリースポットが用意されているので、そちらに無料で接続して頂くことは可能である。

PC持参会議がデフォなので、当然メールも会議中にチェックできてしまうし、その気になれば会議に参加しながら(参加しているふりをして?)その場で通常の仕事も可能である。普通にインターネット接続もできるので、調べ物もその場で行い、お互いに情報交換しながら進めるということは普通。会議で突っ込まれたときに知ってそうな人にその場でメールでこっそり問い合わせる、なんてことも日常茶飯事に行われる。

内職しすぎて会議の進行にままついて行けなくなることがあったりするが、そんなもんだと許容されている気もする(それはまた別の問題なんだけど)。でも、会議室に呼び出しをかけなくてもメール一本入れれば本人に連絡が取れるので、便利と言えば便利。

特許事務所との面談なんかもこんな形で行うので、足らない情報があればそのまま社内ネットワーク上にあるサーバにデータを拾いに行ったりする。手元に情報を過不足なく用意して臨むのは結構大変だけど、これであればPC1台もっていくだけで大抵間に合うので便利。

そんな感じですが、みなさんの会社ではいかがでしょうか?