知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2010年を振り返る

スキー場にて、家族を送り出して1人ブログを書く。この記事を書くに当たり、去年のエントリを見直していたら、同じことを同じようにやっていて笑えた。2009年を振り返る、2010年にあたって。それにしても、1年分を全部振り返ろうと思ったところでさっぱり覚…

旅は道連れ:Portable WiFi

年末の納会後の終礼で、『休み中もメールは普通に読みますので何かあればどうぞ。雪山にもモバイルルータ連れてきますのでオッケーです(苦笑)。』と言ったところ、若手2号にえっ、雪山でメールって、スキー場でさらにPCを開くってことですか??と聞かれた。…

若手のギモン(4):出願関連書類の機密保持

若手3号君は、9月に部内移動で法務グループからやってきた。今のところ、技術担当ではなく、管理担当。要は、特許出願管理システムのお世話係で、そこから派生する諸々の特許事務管理をやってもらっている。急に案件が増えたので、色々なところが追いついて…

特許侵害警告に対する回答書

絶賛引き継ぎ中の知財渉外業務でございます。日本の会社から特許の侵害警告というのは、代理人を介さずに特許権者である会社の知財部門長名で飛んでくることが多い。(宛名は大抵社長で、そのせいで社内をたらい回しにあったりすることもそれなりにあるのだ…

集権か分散か

政治の話ではなくて、企業内の知財(特許)のコントロールをどこがするのか、という話。若手のギモンシリーズでまだ書いていない重たい質問に、うちの会社の特許戦略について聞きたいんですけどというのがあるが、これに通じるところもあるかな?ちなみにこの…

忘年会

職場の忘年会だった。当社の場合、一応忘年会というのは準公式行事あつかいらしく、担当役員単位で行われるものらしい。去年までは、知財の担当役員は3〜4つの部を担当していたので、規模は大きいし、普段は仕事上の関係なんてほとんどないので、知らない…

将来大物?

ストレートな疑問をガンガンぶつけてくる若手2号について、Twitter上で、優秀な知財マンになるのでは、とか、将来大化けする可能性があるのでは、という嬉しいコメントを頂いた。とはいえ、現時点では、なんとも予測が付かないのが正直なところ。もちろん、…

若手のギモン(3):クレームの立て方

さて、忘れないうちにどんどん行きましょう?2号君の直球コース。あのですね、クレームの立て方なんですが、下位のクレームって、全部上のクレームに含まれるんですよね?だったら、うんと広い上位概念のクレームを1個だけ立ててそれが取れればオッケーじ…

若手のギモン(2):発明提案の増やし方?

毎日若手2号君から直球系の質問が飛んでくる。知財系クラスタに早くもファンがついたようなので(笑)、シリーズ化しようと思うのだが、このペースだと私のブログのエントリがこれで埋まってしまうんじゃないだろうかとちと心配である。さて、今日の質問は、え…

若手のギモン:29条の2の例外?

少し前に、グループ内の席替えをした。目的は、仕事上のコミュニケーションの円滑化というか活発化。現在うちのグループの担当者は、ベテラン2人に若手3人という構成なのだが、気軽に話ができて疑問の解消ができる、雑談から興味を広げる環境整備といったと…

補正の遡及効と分割の適法性

今日は地元の弁護士・弁理士でやっている特許法の研究会があった。本日のお題は、分割出願と補正違反との関係(子の分割出願の補正違反(新規事項追加)が、孫以降の分割出願に与える影響)。分割を累々していく場合、とりあえず孫出願まで書くと、ごく普通にま…

一手間かけて丁寧に

渉外の引き継ぎで滑ったり転んだり?色々あり、その前に、特許担当としてプレイヤー引退を防ぐべく行動することの必要性を痛感したりして、最近思うのは、あまり部下任せにして種々の案件の処理を読み飛ばしていてはうまく回らないことが多いということ。も…

グランドデザイン

渉外の引き継ぎは順調、とか書いていたんだけれども。実はそんなことは全然なくて、あら勘違い〜という状態だったことが判明したここ数日である。同じ案件を同じように担当として取り組んできたつもりでいても、同じものが見えているわけではないんだなぁ(人…

当事者感

およそ交渉ごとというのは時機が重要である。これは担当したことがあればもちろん、想像でも分かって頂けるのではないかと思う。知財渉外ももちろん例外ではなく、今この時期に手を打てば、好条件で和解なりライセンスができるというオファーはよくあるし、…

削ぎ落とすということ

梅雨の頃から作業をしてきた特許出願中期計画も大詰めで(始めた頃は人ごとだったのに今じゃ現場責任者になっちまったorz)、来週は役員会の議題に挙げて方向性の承認をもらおうというもくろみである。当社が特許を出願して取る目的の再確認と、確認した目的…

レベル7

小説の話ではなくて、英語の話。現在、当社ではここにきてようやく海外に目を向けたというかなんというか、な状態で、急に英語をやれやれとかまびすしい。TOEICの点数とBerlizのレベルで海外要員登録のようなことを始めている。処遇にも反映されるらしく、ま…