知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

バックグラウンドの違い

昨日の生臭系エントリにTwitterを含めいくつかコメントを頂いた。セクショナリズムに陥るのは怖いというもっともな指摘の一方、理想はもちろんそうだけど、知財と法務は近そうで遠いのでなかなか難しいというコメントもあった。また、一般契約書の知財関係の…

特許補償は誰のもの?

時々勃発する知財渉外と法務の綱引きの話。当社はファブレスメーカーなので、全ての製品に製造元が存在する。よって、当社の製品に対して特許侵害警告が来た場合、まずは製造元が特許補償(Indemnify)してくれるかどうかが問題となる。当然、当社が開発設計し…

日本弁理士会会員研修「最近の著作権法の諸問題」

当日Twitterでお目汚し失礼しました。1月21日に、表題の研修があり参加。講師は、大阪大学の茶園先生。研修は2時間で予定されており、会員研修としては短め。テーマが最近の諸問題ということなので、その性質上、それほど突っ込んだ内容になりにくいこと…

仕事の配分とスケジュール管理

本日は、渉外業務を離れて(まあ月曜日はまだアメリカが稼働していないので大抵は余裕がある)、知財部全体のマネジメントの課題に取り組んでいた。というとなんだか前向きだが、要するに、誰が何をやっていて納期がどうなっていて急ぎの仕事が来たらどこ(…

一括払Royaltyの会計処理

以前のエントリで、Royaltyを一括払いにした場合、将来分が含まれていれば、資産計上の必要があるということを書いた。そして、それは、長期前払費用か無形固定資産かどちらかで会計上は処理をすればよいとも書いたのだった。長期前払費用で計上する(最長5…

本日も東京支店にて

毎月第3水曜は、弁理士会の価値評価推進センターの部会があるので、基本は東京出張。朝7時過ぎの新幹線で9時過ぎには東京支店に入り、支店で2時半ごろまで普通に仕事してから3時の部会に向かう。本日は、知財部の定例進捗ミーティングがTV会議で行われたため…

企業内で有資格者が働くということ

ここのところ、愛読している2つの法務系ブログのブロガー、「企業法務戦士の雑感」のFJneo1994さんと「dtk's blog」のdtkさんが司法修習後の最初の就職先として企業の法務部を選択することについて意見を交換?されていて興味深く拝読している。(背景には…

契約書の正本はPDFでもOK?

最近締結したライセンス契約のいくつかで、PDF copyやFAXが正本とみなされる旨の条項があった。例えばこんなの。This Agreement may be executed in two counterparts and may be transmitted by email including a pdf copy or facsimile, each of which sh…

つれづれ

最近がっくりエントリーが減っているのはご承知の通りなんですが、原因がいまひとつぴんと来るものがなくて本人的にも困惑気味。毎日なんでもいいからエントリーしようというほどの意気込みもない上、お茶を濁す系統のことはTwitterにつぶやいてしまうと満足…

知的財産権とデザインの教科書

しばらくぶりにアマゾンの『レジに進む』ボタンを押したので、昨日は数冊本が届いて嬉しい悲鳴。さて、本日は東京出張につき、車中の本として持ち込んだ1冊がこれ。知的財産権とデザインの教科書作者: 龍村全,渡邉知子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009…

東京出張はじめ

本日は、2010年初の東京出張だった。用件は、侵害警告事件についての代理人との打ち合わせ。ずるずると準備が遅れ、年末年始休暇にかかり、資料の送付が昨日になる始末で参った。午前中に部内で打ち合わせをしたら、もう少し資料を整備した方がいいという話…

ライセンス範囲:Have Made(製造委託)とOEM供給

以前のエントリ(『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 -ロイヤルティ不払いリスクとそのマネジメント-(3))に、OEM関係についての質問を頂いたので、回答を本エントリにて。 今回のエントリ、興味深く読ませて頂きました。 「OEM供給を受けている製品がRoy…

2010年にあたって

みなさま、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。毎年恒例で、スキー場でお正月を迎えています。しかし、昨日からずっと雪が振り続いており、大したスキーヤーでもないので早々に断念。ずっと本とPCをお供にゆっくり過ごし…