知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

人とキャリア

残念ながら夏に採用した方が辞められることになり(溜息)、再び求人広告を出した。採用育成する側の思いやもくろみと、応募異動してくる人の思いやキャリアプランとは、なかなか沿わせていくのが難しい。特に中途採用や異動の場合は他の体験をしているだけに、見切りをつけるのも早く、次に行こうとするハードルも低い。

とかいうことをつらつら考えていて、自分自身を思うと、あと1ヶ月ほどで現勤務先に来て丸4年が経過する。早いものだ。なんというか、比較的のんびり過ごしていた事務所時代と比べてなんと濃密に経験値が上がる日々を過ごしていることだろう。初職の上司に言われたことを今になって思い出す。曰く、

あなたもいい年なんだから、真剣にこれからのキャリアプランを考えなくちゃね

というあれである。ちょうど1年前のことになるのか。

現上司が法務部を仕切るようになってそろそろ2年。この間法務G側で辞めた方は9人(派遣さんを含む)。いくら何でもちょっと多いよね?という話があったり、顧問弁護士から『御社は本当に人の出入りが激しいですね。』とかしみじみ言われたり。最近、渉外やってた頃の右腕部下が辞めて転職したりして、ちょっと考えないでもない昨今である。

まあ日々の仕事にまみれていると、私自身はそれなりの裁量があって仕組みを作る(プロセス・リエンジニアリング?昔はやった?と言われたが、『リ』も何も、無から作ってるんですが。ここ2年ほど)ことをやっているのでそれなりにおもしろいんだけど、この先どうなるのかというのは見えにくいことは確かで、さらに法務側に知財渉外の経験者が全くいなくなったことで、これまでにもまして話を通すのに説明負荷がかかる。まあそのプロセスは、こちらの暗黙知を形式知化する効果はあり、説明力は文句なく上がるので、力量的にはプラスなのだが、会社として最適な選択になっているのかというと疑問なしとは言えない。

要は、普段と違う昔を知っているメンバーと飲む機会があったので、色々考えてしまったということなんだけど。

とりあえず、何をすると言うわけでもないが、これまでの4年間を振り返ってレジュメの更新でもしておこうか(不穏?)。