当知財部の部長は、技術系の役員で、品質保証、カスタマーサポート、技術管理、知財の4つの部の部長を兼務している(人手不足な会社だ・・・)。行きがかり上知財を見ているが、決して専門家ではないし、どうもよくわからないのに担当にされてトップにどやされるという貧乏くじを引いてしまったという感じをもっているらしい。『どうも、知財はよくわからん』というのが口癖である。
訴訟やら警告案件の交渉やらを考えているとストレスがたまるらしく、『知財をやっている人の気がしれん』だそうで、
と正面から聞かれた。ので、senri4000さん、やってて楽しい?
と即答したら、楽しいですよ
とぼやかれた。失礼な。信じれん〜
大体、楽しくなけりゃ、年収2割減だというのに、事務所辞めてわざわざ企業に、しかも係争担当に舞い戻ってきませんって。私にとっては、このフィールドが古巣でホームですから。事務所仕事は、権利の解釈を考えるという経験値を上げる効果があったけど、やっぱりアウェーであることは間違いなくて(技術のバックグラウンドがないしね)。
何が楽しいと聞かれても難しいんだけどね。ゲームの感覚で楽しいのか、とか、切った貼ったがおもしろいのか、とか色々いわれるんだけど。論理を尽くして主張を繰り広げ、強み・弱みを見切りつつ、落としどころを見つけるという工程そのものが面白いのかな。あまり戦術に走りすぎるとつまらない。