知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

10月5日の知財渉外

■午前

とある訴訟の対象製品供給元への特許補償要求への回答を整理するように部下に指示。この訴訟、被告も多いがうちの製品調達先も多い。現時点だけ見ればそうでもないが、6年さかのぼるとかなりの数になってしまう。面倒な。

上期の知財部報告の最終形を隣の知財解析G側とすりあわせ。毎月毎月月次報告を提出しろと言われ続けつつ、実務に追われて出せてない。ようやく9月度報告をだそうと思ったら、9月は半期の締めなので上期を振り返るように、と言われて上期報告書になる。こんなもんでどうですか?と部長に投げる。

知財部員のスキル表について議論。渉外と解析(要は出願調査の本筋知財側)のスキルは共通化できるのか??

とある訴訟の原告から入ってきた和解条件について部下と議論。この件だけ見ればまあリーズナブルな範囲に入ってくるんだろうけど、いかんせん案件が多すぎて積み上がると利益が吹っ飛びます。どうしたもんだか。

別の訴訟の原告代理人から提示されたNDAを検討。和解交渉時に正式なNDAを結んでくれと言われるのは割合珍しい。メールのやりとりに秘密扱いの旨の表示はよくするが。


■午後

月次GL(グループリーダー)会議。部長、GL2人、上級職、顧問で。上期報告の内容検討、会社状況のフィードバック(部長から)。係争案件の進捗確認、和解の場合の稟議決裁ルートについて検討。

とある訴訟について対象製品供給元へ特許補償要求を出したところ、打ち合わせ要望があったので面談。供給元といっても代理店(商社)経由なので、メーカーではない。一応補償を受けるためには提訴されたら遅滞なく通知をだす必要があるので、各社に通知をしたのだが、この会社は過去の取引先で現在は取引がないこともあり、大変防衛的であった。

曰く、販売した分だけの対応はさせていただきますが、それには製品の販売数量を明らかにしてもらう必要があります(そりゃそうだ。でも、このデータをだすのが当社的にはかなり大変・・・)、弁護士費用を負担せよとのことですが、他にも供給会社があると思いますので、その割合に応じて負担させていただきますから割合を明示してください(これもなかなか大変・・・)、ブラックボックスの費用を負担せよと言われても困りますので、事前に相談してください(なかなかそれは難しいと思うけどね。進捗はある程度レポートするにしても)、製造メーカーにお任せして貴社は手を引いてしまうのがよろしいのでは(できるもんならそうしたいよ)。

先方会社は営業が2人に法務が3人。法務が3人というのに驚く。GLさん1人が来れば間に合ったと思うんだけど、あとの2人は場数を踏むために連れ歩いてるのかな?いかにも若手で、発言がえらく具体的で防衛的なのでなんというか微笑ましかった。たいへんピンポイントで具体的な質問をするので、思わず玉虫色の答えを返してしまった(それなりに答えっぽく聞こえるので反論はしにくかった模様)。こんなミーティングで言質を取られてどうする状態ですからね。

とまあ、先方は言いたいことを言ってお帰りになる。

議事録っぽいものを作成し、法務の部長に投げておく。一応インデム関係は契約問題で法務マターというのが現在のスタンスなんだけど。資材が本社にいて知財の担当が本社にいて法務の本件担当が東京にいる関係で今日はこっちが出たけどさ。

午前中の続き。続き。続き。。。。時間切れ。