今年度が始まる前に知財部としてぶち上げたのは、
ということ。一応、××事業分野で○○件の特許登録を可及的速やかに実現しましょう。
とブレークダウンして、各事業部に説明し、コミットしてもらっている。が、なにしろせっかちな当社のこと、ぶち上げてからみんなが忘れないうちにコミットさせる必要があったもので、目標件数とブレークダウンした数字の間のリンクが割とアバウトにしか取れていない。これを実現するためには、今年度△△件の出願を実現する必要があります。
というレベルである(すみません。お恥ずかしい)。まあざっくりこのくらい出願しておけば、割と早いうちにそのくらいの件数に届くんじゃ?
で、上司が替わって、目標・計画の話になったところ、
とバッサリ切られてしまった。この話の際、それではいったいいつまでにどれだけのことを実行すれば知財として社内にコミットした数字に到達できるのかわからない。ちゃんと精緻に積み上げて計算するように。
と言われたので、すかさずビジネス法務系は、目の前のことを片付けるという視点だけれども、知財はそうじゃないでしょ?ロングスパンなんでしょ?
と言ったのだが、我々は10年ですね。
と言われたのでありました(汗)。時間軸の違いについて最も懸念していたので、まあスタートとしてそういう意識を持っていることが分かったのはよかったのだが、精緻に積み上げるっていったい・・・。担当GL死んでますよ(合掌)。じゃあその計画の道筋を引かなくちゃね。
要するに、
と、ここまで積み上げないと、担当役員(これも新任だ。これまで担当役員は旧部長だったので)は説得できず、人はもらえないよ。とのことで。おっしゃることは尤もなんですが。この皿回しの皿が増えすぎて全部落として割りそうな状態の我々にそれを言うかね。厳しいわ。ともかく目の前の期限を片付けつつ、ぶち上げた目標に届かない現状をなんとかしつつ、やれということで。(1)発明届を○件提出
(2)(1)に基づいて、出願を行う。この際、発明届から出願に至る率はa%。出願までにかかる期間の平均はb日。それを考慮すると、(1)の提出が出願に至るのはcヶ月後に△件。
(3)(2)を優先権の基礎として、海外出願。展開国はdヶ国。出願のタイミングは、(2)の時点から1年?半年?海外出願する割合は?
(4)日本の出願審査請求のタイミングは?その理由は?審査請求率は?早く登録したいんならすぐ請求するの?早期審査は利用しないの?利用するならその理由付けは?外国出願と同時に早期審査請求?審査請求する中での早期審査請求の割合は?
(5)審査請求した案件が拒絶理由として到来する時期の見積。
(6)海外出願のOAの時期の見積。
(7)(5)と(6)を経て、登録になる時期の見積。
(8)技術トレンド・事業の方向を考えて、事業部ごとの出願件数目標値の推移見込み
(9)上記を数値として入れた場合に、実務量として、毎月どれだけの件数・作業量が発生するのか
(10)(9)から、人員のアロケーションはどうすべきか。
どこかに上記項の数字をいれたら結果が出てくるシミュレータ転がってませんか(泣)。