知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

インセンティブ

インセンティブとこの業界で言えばすなわち発明報奨絡みだったりするのだが、今回はその話ではなくて、子どもの小遣いネタである。

子どもたちには、高校卒業までに独り立ちできる程度に家事全般の能力を身につけて欲しい。そして、その頃までには自分の収入の中で予算を立て、必要なもの・欲しいものを賄う能力をつけて欲しい。この2本を実現するために、我が家では家事手伝いをポイント制にして、そのポイントを小遣い額に連動させる手法を採っている。

例えば、ゴミ出し(家中のゴミを集めて玄関前に出す。または、資源ゴミのステーションに出しに行く)をしたら5ポイント、洗濯機から乾燥済の洗濯物を取り出したら2ポイント、野菜を洗ったら1ポイント、切ったら2ポイント、調理をしたら5ポイント、という具合。1週間の基準点が設定してあり、この基準点に相当する小遣い額があり、基準点を超えればその分ボーナスがつき、基準点を下回ればその分小遣いが減る仕組み。まったく手伝いをしなければ0ポイントなので小遣いも0円になる。

小遣いの使い道は特に限定がなく、おもちゃを買おうが駄菓子を買おうが自由だが、漫画以外の本はこちらがお金を出すことにしている(けちって本を読まなくなるとまずいので)。学用品はこの連動ポイント制とは別途それようの予算を組んで渡しており、その中から支出させている。高額の買物(部活用の用具やらスキー板やらなんやら)用には、貯金箱用の小遣いをこれまた別途わたして 貯めさせいる。彼らの収入は、このような週給制jの小遣いのみで、臨時の小遣いは基本的になし。祖父母からというのは全額貯金に回している。お年玉も貯金だ。

各種遊興費も全額小遣いで賄わせたいところなのだが、プールの入場料、映画代、囲碁の認定大会参加料、スキーのリフト代、と全部を考えると高くつきすぎてそれに見合った小遣い収入にしようと思うと小遣い額がインフレしてしまう。仕方なく、いまのところは映画代のみ全額負担であとは一部(1割〜半額程度)負担にしている。

来週末には区内保育関連団体主催の夏祭りがあり、夜店が数多く出るのだが、こういうときの買物も全額自己負担で自己責任。その時点で手持ちが少なければ我慢するしかない。そろそろ夏休みで見たい映画も色々あるようだが、少し前にちょっとした事件で親に対して賠償責任が発生し、小遣い全額と貯金もほとんど費やしてしまった息子1号@小6は、今必死で小遣いを貯めているところ。こちらから声をかければ二つ返事で家事にいそしむし、休みの日は自分たちで昼食作りや夕食作りをする気合いの入れようである。

お手伝いポイントは、週単位で一覧表にその都度記入する。記入し忘れたものをあとから思い出して書くのは禁止されている(記憶に頼るとあやふやで多くなる傾向がある)。実際手伝っても書き忘れてポイントがもらえないことも過去には多かったのだが、最近は小遣いを貯めたい一心で記録する習慣も付いたようだ。そして、今日、今週分のお小遣いを計算していた彼が言うことには、

うちって、頑張って働けば、普通の家より沢山お小遣いがもらえるんだねぇ。

今頃気がついたのかい。どうもそれまでは自分の家は友達に比べてものを買ってもらえないというのが不満だったようである。ま、ここまで徹底して小遣い制を引いている家は少ないだろうからね。たいていの家では、欲しいものが出てくればその都度相談して(ねだって)買うか買わないかを決めているようで、そうするのなら定額の小遣いはほとんど必要ない。うちがケチなんではなくて、システムが違うだけ。そして、うちのシステムでは、ちゃんと働けば収入が得られてその中から同じように買物をすることは十分可能なんだよ。ちゃんと予算を立てて、目標を決めて行動してくれたまえ。

最近は、1週間の目標額と目標ポイントを立てて毎日その推移をみつつ働く息子たちである。実際目標設定しているのは1号息子だけで、2号息子@小2は兄に引きずられて一緒に働いているだけなんだが、働けばそれなりに小遣いは増えてほくほくしている。が、彼はまだ因果関係がちゃんとつかめていないので、今週も記録を忘れて小遣いなしという羽目に陥っていた。まだ難しいかね。