知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

書く・可視化する・記録する

本日は大変ショッキングなことが会社であったのだが、まだ公開できる段階でないのでそれは置いておいて。ううう。

家人と家計管理について話をしていたところ(本論には関係ないが、我々二人はこの家計管理というヤツがもの凄く苦手で挫折しまくり。いまだにうまくいかなくて議論を繰り返し、試行錯誤中)、

あなたは言っているうちに話している内容がだんだんずれてくるし、いったい何が言いたいのかさっぱりわからない。
ちゃんと整理して書いて説明してくれない?

とまるで上司にど叱られている若手のようなことを言われてしまった(=_=)。まあ確かに彼は話していても決して自分の言ったことを忘れないし軸がぶれない(ので相手にもそれを求めがちな結果容赦ないところはあるんだが)。これに比べればそりゃ私は支離滅裂でしょうよ・・・。そもそも喋って説明するのは凄く苦手なのだ。自分の仕事のフィールド以外では。

相手の顔を見ながら話すとどうしても反応を伺いつつ喋るので、『どう思われるか』が優先してしまい、当たり障りのないような言葉を選びがち。その結果、本来言いたいことからずれてしまうということが起こる。これは仕事以外の方がもちろん(相手の感情をおもんばかるので)そういう傾向が強い。仕事で相手にどう思われるかは二の次ですからね。特に私らいわゆる専門職種は断言したところであまり相手を傷つけたりすることがないし。

だから相方に対しては一番そういう傾向が強くなる(そりゃ嫌われたくないですからね)んだけど、これがもう悲しいくらい裏目で。彼は正確に言葉を使わないことがもっとも嫌いなんだからして。しかし、20年も一緒にいてもなかなか適応しないワタクシでございます。。。こいつとは絶対仕事は一緒にしたくないとずっと思って来たけど(だって容赦ないんだもの)、実は仕事の方が勝負になったのかもしれんと思う今日この頃(なんの勝負だよ)。

ということで、まずは話をする前に、自分の言いたいことを整理してメールにすることにした。私は話して説明するより圧倒的に文章の方が得意で、相手がちゃんと斜め読みでなく最後までしっかり読んでくれるのなら、文章であれば、ちゃんと理解してもらえて誤解されない自信がある。電話よりメールが得意だし、若い頃メールがあったらどんなにか仕事がやりやすかっただろうと思うしそういう意味では今は天下(なんのこっちゃ)。

ある程度まとまったことを伝えようと思うと、たとえメールであっても長文になるので、ちゃんと番号を振ったり構造化して整理する。そうすることで引用もしやすいし、理解もしやすくなる。こうやって整理しているうちに、考えの方も自ずと整理されすっきりしていく。書いて読んで書き直して、と推敲を重ねるうちに(ちなみにメールは5回くらいは読み直して推敲する)、論理がジャンプしているところに気がついて結論が多少替わったりすることもある。

ということで、今回も書いているうちに、考えが深化して、結論を書く頃には元々の提案よりすっきりして実現性が高いものになった。昼のうちにメールして、夜帰ってからそれを元に話をしたら、ずいぶん前に進んだ。相変わらず家人の物言いは端的すぎて理解が難しいところがあったけれども(結論に至るまでのプロセスをもう少し丁寧に説明してくれるとありがたいんだけどなぁ。。。)。

書き付けることには、可視化することによってこのように整理され、議論が進み、達成度が上がるという効用の他に、記録され、見返すことができて、そこからまた再開できるという効用もある。

年明け早々に、グループメンバーとディスカッションする機会が多くあった。フリーディスカッションのような形になるとつい議論に熱中してメモを取るのがむずかしくなるけれど、それでは後から振り返ってもったいない。録音を聞き返すほどの暇もない。ここをあえてメモを取り記録し、できれば直後に整理することで、もう一歩進めることができるよなぁ、と思ったことだった。

いまさら言い古された感があるのだが、今年はいままでよりさらに『書く』こととしよう。