知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

職業人としての自分のコア

弁理士の会派の旅行会に参加した

週末は、弁理士の会派の旅行会で温泉に行ってきた。

会派、というのは、ムラとか派閥とか揶揄気味に言われたりするけど、私の理解では、意見を相当程度同じくする同士が集まって弁理士会にその意見を述べたり、役員選挙の母体になったりするための任意団体、というところだろうか。委員会の委員の推薦もしていて、その昔は公募というのがほとんどなかったので、ほぼ会派の推薦で人事が回る、という感じだったが、現在では、無所属の会員も多いので、かなり様相は変わっている。

で、活動の基礎として、研修会や交流イベントも当然色々行われており、年1度の旅行会は交流イベントの中でも一番大きいものの1つになる。

今回の参加者は50人弱で、これが全体の規模感からすると多いのか少ないのか不明だが、傾向としては、種々の役職を経験された/現在その役をされているベテランが多く、若手は少ない。個人が自腹で出すには値段も高いし。ちなみに、企業弁理士は会派に入っているわりあいが(当然ながら)低い。情報のルートとしては既にさほど重要でもなくなっているし、知財協会経由の情報で十分事足りる、ということもあり、さらに、会派のための会費というのも事務所と違って経費にしてもらうわけにもいかないので痛いという事情もある。

私自身は、とくに深い考えもなく合格・登録当時に誘われていまの会派に入って以来なんとなくそのまま薄く緩くつながっている状態が続いていて、だから旅行会に行ったのも20年で2度目という。

自分にとって大切なこと

今回特に誘われたわけでもなく参加を決めた理由は、このところつらつらと「自分にとって大切なこと」を考えていて、その第一の柱が『プロフェッショナルであること』だと再認識したのだけれど、そのコアの部分は、さらに3つの柱で構成されているのではないかと思い至ったことに起因している。
こんな感じ。

で、その時の自分の仕事の状況によって、円の大小とか濃さ?とかにどうしても差が出てくるのだけど、できればどれも同じ大きさになるようにしていた方が好ましいと思うわけ。例えば、特許事務所にいた頃は、もちろんリアルタイムに『企業人』ではないので、ここはそれまでの経験と外部ソースからの情報と経験で補うしかなかったし、さらに『知財渉外』部分も仕事の依頼はほぼゼロに等しかったので、その部分のスキルをアップデートするためにかなり気を遣っていた。

現在は逆で、ほかっておいても『知財渉外』はふくれあがるし、マネジャであることで『企業人』部分も大きくなる傾向にある。逆に、特に困らないので放置すると『弁理士』であることは忘れそうになる(汗)。

ということで、意識的に、弁理士としての活動は確保していきたいし、弁理士サイドの交流も活性化しておきたいという気持ちがあって、今回の参加に繋がっている。

宿がかなり残念だったとかいうことはあったけれど、それは脇に置くとして、日頃あまりコミュニケーションを取ることの少ない先生方とフランクに話すことができて収穫は確かにあった。今後も(旅行会かどうかは別として)各種の活動には参加していきたいし、弁理士(会)の在り方も自分なりにちゃんと考えていきたい、と改めて思ったことだった。