米国で係争案件を代理してもらっている弁護士からとある案件についての報告メールが入った。彼のメールはなんだかだらだらと喋っている印象そのままが文字になっていて、描写や印象・感想が多くて結論がよくわからない。毎回、「だから結局どうなんだよ?!」と詰め寄りたくなる。が、目の前にいないのでそれもままならず、関係者一同フラストレーションを溜めている。弁護士って言うのは論理的に話を積み上げるプロじゃないんかい・・・。
その昔、メールがなくてFAX/LTがすべてだったころに弁護士からもらう書簡はもうちょっと整理して書かれた気がするんだけど、それはdictationで秘書がタイプしてそれをチェックしてから出していたせいだろうか。メールは手軽でいいんだけど、もっと推敲してよ、とぼやきたくなる昨今。はっ、でもそうするとさらにチャージが上がるのか。ううむ。痛し痒し。
それはともかく、件のメールの末尾に「Happy Holidays!」と書かれていて、受け取った面々は一様に「え〜、もうお休み?」と思ったわけ。せめて今週いっぱいくらいは働いてほしいんだけれども。今日の報告メールにあった「裁判所からの方向性は年内には出るだろう」ってのはいったいいつ??
世の中師走でばたばたしているのだが、欧米相手だと、年末までじゃなくてクリスマスまでに片を付けようと思う人々が多くてさらに前倒しされてボールが打ち込まれてくる。交渉案の対案をやっとの思い出まとめて投げ(これもメールだ)、これで安らかに新年が迎えられるだろうと思いきや、翌日契約ドラフトになって返ってくる、なんてこともある。あちらは会計年度が通常暦年なので、12月の間に何とか実績にしたいという意向も見え隠れして甚だあわただしい。
そういう意味では落ち着いているのは中国かなぁ。旧正月まではまだしばらく余裕があるし。
日本の会社や裁判所・特許庁もどうも相手のコートにボールを入れてから新年を迎えようという魂胆がみえみえ。ここへ来て各種の案件に動きがあり、並行処理にも限界を感じる。あと7日残った営業日内でどこまでボールを打ち返せるものなのか。しかし、こちらの手元に抱えたままで休みに突入すると、正月明けにきれいさっぱり忘れていて始動までに時間がかかるんだよねぇ。
なんだか忙殺されて実感もわかないままに年末に着々と近づいている。