レクシスネクシス・ジャパンから出ている「Business Law Journal」という雑誌がある。世の中の法律雑誌とは一線を画して、判例紹介とか論文の掲載ではなくて、実務の現場に役立つ記事を提供しよう、という企業法務担当者のための雑誌というコンセプトのようだ。結構野心的な試みで、創刊当初、面白いけどちゃんと採算取れて継続できるんだろうかと思った法務担当者は少なくないはず(笑)。
で、この編集部が読者交流会を企画してくれて、本日はその3回目。何しろ場所が当然東京なので、1回目・2回目と指をくわえて見ていたのだが、最近法務系ブロガーさんたちとtwitter上で交流が増えてきて、皆さん申し込まれるような様子が見えたので、思い切って申込み。仕事は後からついてくるさ!(汗)
とまあ、仕事に無理矢理後をついてこさせて3泊4日の東京出張を強行し、本日参加と相成りました。
参加者は50名弱、1回目からの常連さんもけっこう見受けられる感じ。テーブル席だったが強制的に席替えを2回行ったので、都合15名の方と同じテーブルで名刺交換をし、お話しする。それぞれのテーブルでの話は短いものにならざるを得ないが、割と広く薄く話すことができ、今後のきっかけ作りに、という意図のようだ。実際、1回目から参加している若手は既に最初から二次会をセッティングしている模様だった。
さて、主催者から質問カードを持ってきてくださいと言われていたので、軽い気持ちで
と書いたところ、しっかり取り上げられてしまい、おまけに匿名の筈が質問者からのコメントまで話す羽目になった。いやまあいいんですけど。法務担当者にとって知財とはどんな存在ですか?
知財部のある会社ばかりではないので、あまり多くの回答は得られなかったけれど、微妙な関係だと思うわけですよ、法務と知財って。一般法と特別法の関係ではないけれど、かなり特殊な一分野で、しかも技術が絡むので、大抵文系の法務屋さんは苦手意識があるらしい『知財』。特許係争もどうやら特殊らしくて、契約交渉と何が違うのか私には今ひとつよく分からないが、『嫌い』と明言されたこともあるし。
ともあれ。
ネット上でお世話になっている、dtkさん、tacさん、hiroさんにお目にかかることができ、大変嬉しかったです。
しかし、法務担当者って、同業にあまり会う機会に恵まれないのね?と思った次第。なにしろ知財担当者には、知財協会という企業知財部の大業界団体(圧力団体?)があるので、集まりには事欠かないのが普通。研修もあるし、委員会もあるし、ある程度の規模の会社の知財部ならたいてい知財協に入っているからね。
自主勉強会もあまりされない、なにしろ法律も分野が広くて、会社によって専門というかなじみのあるというか関係の深い法律がまるで違うので、勉強会をしても面白いんだけど直接役に立つことがあまりなくて長続きしない、などという話を聞いた。なるほど。
特許屋の勉強会って、大抵審決取消訴訟か特許侵害訴訟の判例研究だもんね。狭いわ。