- 作者: 一色正彦,高槻亮輔
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/11/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私はこの本の中に言われる『企業の中で役割を担って交渉している人』にあたるわけで、それなりに交渉経験は場数を踏んでいる方だと思うし、実際にFace to Faceの交渉現場に出ない場合(代理人を立てるとか、メールやレターで交渉が進むとか)でも、交渉シナリオはしょっちゅう立てている。外部交渉よりそれをスムーズに進めるための社内交渉のシナリオの方が多彩になっちゃって悲しい思いもしていたり・・・。
でも、交渉学とか交渉術とかの研修とか模擬交渉とかはやったことがない(こういうのが提供されるようになったのって、ごく近年だと思うし)。なので、今の自分が持っている交渉スキルは自分自身の経験か初職時代の上司を見て感得したものになる。このような経験に依っているスキルの特質で、あまり自分では意識していなかったり、ぼんやり思っていたりすることが多い。言われてみると、ああそうだよね、ということが多い。
この本は、その手のことを、明快に、可視化させてくれて、かつ、取り上げられているエピソードがとても分かりやすい。模擬交渉の章も、その場にいるように理解できる。まあ自分がその手の場面になじみがあるせいかもしれないとは思うけれど。
第3章『ビジネス交渉は契約交渉だ』で、契約についても交渉という切り口からけっこうつっこんだ記載がされているので、法務系の方にもお勧めではないかな、と思った。社内クライアントへの契約の説明、という視点で。
本書は、2010年に出された『ビジュアル解説 交渉学入門』の導入編という位置づけだとのこと。
- 作者: 一色正彦,田村次朗,隅田浩司
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これは、こちらも読まなくては。