とあるきっかけで組織論について基本的なところを学んでおきたいと思ったところ、それが経営学の一分野だということが(えらい遅まきで恥かしい限りだが)わかり、経営学ってんじゃそもそもどんなんだっけ?という話になり、色々回り道したあげく(相当の投資をした後に)、立ち寄った丸善で平積みになっていた下記の本を見つけ、最初からこれ読んでたらこんなにうろうろしなくて良かったよ〜orzとなった。
はじめての経営学―日本を代表する経営学者による誌上ビジネススクール
- 作者: 東洋経済新報社,東経=
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/04
- メディア: 単行本
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そして隣に未だに平積みになっていたこの本をぱらぱらめくったら面白そうだったので、帰宅してからKindle版を購入して読んだらやっぱりとても面白くて、さらにいくつか経営学関係の本を読みあさっている今日この頃。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/23
- メディア: 単行本
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で、次に読んだのはこちらの本で、
- 作者: 佐々木圭吾
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/08/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これも良く整理されていて理解の助けになったのだけれど、本旨と関係ありそうでなさそうなところで「!!」となったのは以下の一連の部分(「VI良い戦略的経営を実現するには」より引用)。
戦略とは「あるべき姿」と「現状(認識)」のギャップを埋めるべく「シナリオ」から構成される一連のプロセスである
言われてみればそりゃその通りなんだけど。確かについ『現状把握』から始めて、すこし頑張ってやれそうなところに「あるべき姿」というか目標を置く、ということをやりがち。だから迷走するのか〜。今更ながら気づいたのだった(遅いし)。しばしば企業で見られる戦略策定の順序は、現状を分析し、現状でできることをシナリオとして、その結果としてのあるべき姿を作っていくというものです。要は、「現状」→「シナリオ」→「あるべき姿」というステップを踏むということです。しかし、この順序では、現状を肯定した、せいぜいちょっとした改善を加えたような戦略しか出てきません。(中略)
望ましい戦略策定のステップは、「あるべき姿」→「現状」→「シナリオ」です。こうなりたいという会社の姿や企業活動によって実現したい社会を最初に構想した上で、現状を見てみる。当然その二つにはギャップがあるはずです。そのギャップを埋める道筋であるシナリオが見いだせれば、それらの三点セットが戦略になるわけです。
ということで、遅まきながら(気がつかずに迷走したままよりマシだろうということで)、部門のあるべき姿を悶々と考えている昨今なのだった。