知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

定期演奏会:水−孤独な男と漁村

本日は、地元のプロオケの定期演奏会。演目は以下の通り。

ブリテン: 4つの海の間奏曲とパッサカリア 作品33a,b
  (歌劇『ピーター・グライムズ』より)
エルガー: 序奏とアレグロ 作品47
チャイコフスキー: 交響曲第4番ヘ短調 作品36

定期会員になって4年目?かな。何度か書いている気がするが、定期で聴きにくる一番のメリットは、自分では知らないような曲がプログラムされていて楽しい出会いがあること。本日のサブプログラムのブリテンとエルガーは、小中学校の鑑賞の時間にも出てくる定番の作曲家ではあるけれども、今日の演目は聞いたことがなかった。

ブリテンの4つの間奏曲の第4曲の「嵐」は、曲目解説によれば、「荒れ狂う心情を表出」したものだそうだが、私には映画音楽?という印象だった。そういえば、映画音楽みたいっていう印象ってなにから構成されているのだろう。対旋律がないとか内声がなくてメロディーばっかりとか??

そして、パッサカリアを聴いていて、「お、チェロのソロ?」と思ってよくよく舞台を見たらビオラソロだった。いや、音域がいかにもそうでして(だってビオラがソロだって普通思わないし)。で、曲の終わり頃になって「あ、今度はバイオリンのソロか。」と思ったらやっぱりビオラのソロでした。はい。

もう一つ、演奏会で嬉しいのは「見る楽しみ」である。上のチェロやバイオリンかと思ったらビオラってのもそうだ(私の耳が悪いだけという話もあるけど)。今日のエルガーの序奏とアレグロは、弦楽合奏なんだけど、第1第2バイオリン、ビオラ、チェロのトップが弦楽四重奏を構成して「それを弦楽アンサンブルが包み込む構造」で、指揮台の周りに弦楽四重奏の席が作られて、その後ろに通常の弦楽器の列(でも第1プルトは一人)。こういうのは見ないと分からない。あとは、メインのチャイコフスキー4番の3楽章ピチカートは弦楽器全部弓を置いてやってるんだな〜、とか。

チャイコフスキーは好きな作曲家だけど、交響曲4番はそれほど好きじゃない。なんというか、金管炸裂系 の騒々しさが苦手で。で、久しぶりに聴いたのだけど、揺れやタメが少なめでカッチリ硬い演奏ででもノリは良くて楽しめた。そういえば、4番は弾いたことがないな。(多分)

そうそう、こう書いてくると丸わかりだが、私は随分長いことピアノもビオラもやっていてクラシックは好きなんだけど、だからといって素養があるわけじゃなくて、薀蓄はさっぱりだし、演奏を聞いて言葉で表現するのはとても苦手。人に感想を求められても「あ、良かった」で片付けてよく呆れられる。

ので、今日は、頑張って書いて見た(爆)