昨日の帰り、8月にオープンしたジュンク堂に行ってきた。背の高い書棚がずらっと並ぶ、いかにもジュンク堂?な作りの店舗だった。早く行くはずが隣の法務に怒鳴り込まれ?たので、閉店前15分しか見られず超心残り。って、夜8時までって閉店早すぎです。
で、しつこく特許コーナーだけみて2冊購入。
- 作者: リチャードバレリーニ,友寄のむぎ,Richard M. Ballerini,中村尚子
- 出版社/メーカー: 経済産業調査会
- 発売日: 2008/03/21
- メディア: 単行本
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- 作者: 呉秉錫
- 出版社/メーカー: 発明協会
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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『米国特許侵害訴訟』の方は、それほどのボリュームではないので、昨晩から今朝にかけてで読了。著者も書いているように、基本的な米国での特許訴訟の流れが概観できるように一通りの手続や注意点が書かれており、実際に手続をする前に一読して仕組みを頭に入れておき、必要に応じて参照するのがよいのではないかと思う。早速部下に勧めてみる。
しかし、本書の中で、特許侵害訴訟の被告とならないための方策として、
が挙げられていた。・パテントクリアランスをする(製品開始前に他社特許の調査をする)
・調査の結果に基づき、必要に応じて設計回避を行う
・訴えにくくする、訴えられたときの交渉材料とするために、自社の特許ポートフォリオを強化する
いやぁ、見事に王道で正論だ。しかし、悲しいかな
に悩まされている当社(抱えている訴訟の8割方がこのパターン)には、あまり有効な方策とは言えないのであった。・規格準拠品で、規格に書いてあることが特許の内容なんだとクレームをつけてくる
・どこの誰ともしれないNPE(被事業会社)からの
・それがどうやったら侵害だって読めるわけ?というレベルのクレームチャート
というか、この手のNPEからの規格周りの訴訟って、有効な防衛策はないように思うんですけど。特許制度の徒花っていうか。誰か政策的に救ってください。現状ショバ代のごとく小金をばらまきながらビジネスを続行するしか手がありません。
『特許価値戦略』は、たしか『発明』に著者インタビューだか対談だかが掲載されていたような。読み始めたばかりだが、なかなか面白そうである。