転職しても同じ知財業界、弁理士仲間には会う機会が多い。そんな機会に突出してよくされる質問がある。
以前のエントリーに大体の仕事内容を書いた。契約関係をやっていないというとたいていの方は驚かれる。私は元々技術法務出身なので、事務所では契約がやれないから会社に転職したんだろうと思われていることが多いようだ。(1) Q:会社でどんな仕事をしてるんですか?やっぱり契約関係とか?
A: 契約以外の知財業務全般です。抽出から出願、係争までなんでもかんでも。
意匠や商標、発明報償やブランド管理もやりますよ〜。
契約は当社では法務マターとされているので基本的に手は出さない。が、しかし、最近、『契約は法務マター。ちゃんちゃん。終わり。』とも入ってられなくなってきている現状がある。開発プロセスに深入りしていくと、その辺りを触らずにはすまないようで。月末には法務セクションと打ち合わせの予定だ。
転職の経緯は、以前のブログを参照。なんというか、この年齢で、事務所では「副所長」という肩書きまでもらっていて、いまさら会社に自分から求めて転職するというのは考えにくく、ならばヘッドハンティング?と思われるようだ。なかなかヘッドハンティングしようとまで会社が思っているケースって少ないと思うんだけれども。かかるコストが半端じゃないので。(2) Q: どうしてその会社に?ヘッドハンティングされたんですか?
A: いえいえ、普通にエージェントに登録して、面接受けて入りました。
年齢的には結構厳しかったな、という思いはある。カナダでのんびりしていた5年間と、ちょっとぐずぐずして出遅れた感のある3年分が人より余分にかかっているので8年差し引くと、まあよくある転職ということになるか。ううむ、しかし8年の遅れって・・・。
事務所を辞めるというのは揉めた挙げ句というのが多いのか、はたまたそういう話が好きなのか、その両方なのか、特に開業弁理士さんからよくこう言われる(所長を知っていて、そういう話にしたがる、ということなのかもしれない)。特に所長との関係に問題はなかったです。居心地がよすぎて3年くらい出遅れたわけで。(3) Q: 転職されたのは、事務所の所長と折り合いが悪かったからですよね!?
A: とんでもない。円満退職ですよ〜。
質問をされている方はたいていの場合事務所の弁理士さんなので、ここで『会社の方が断然楽しいです!』などと言い切るのもためらわれ、うーん、どうしよう、と言いよどんでいると、『疲れている』と見られてしまうことが多いようだ。ただの思案顔なんですけど。仕事は問題山積みで確かに大変ですが、とっても楽しいです。はい。(4) Q: 仕事はどうですか?大変ですか?
A: (どう答えたものか思案中)
Q: 何か疲れた顔してますよ。やっぱり大変なんでしょう?!