知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

今日は商標の日

商標業務の移管も大詰め?で、本日は東京支店から担当者2人を迎えて本社側での打ち合わせ。午前中はデザイン部の部長と、ブランドの使用ガイドラインについて、その使用状態のチェックについて、各拠点での対応について、諸々意見交換。デザイン部が発行するガイドラインに法的な観点からの項目も盛り込んでもらうことにする。来年頭から海外子会社が使えるように、11月にはリリースをするとのこと。これまでなかった訳じゃないんだけど、ちゃんと使いやすいものにしっかりリリースするというスタンスらしい。

午後からは、事業部マーケティンググループと情報交換・意見交換。本社側には3事業部あるが、そのうちの2つのマーケの責任者に声をかけ、担当も含めて6人参加してもらう。商標業務を法務グループに移管するご挨拶と、この機会に色々聞いておきたいこともあるので、というような前振りで、各事業部の製品ブランドの考え方とか、今後海外も含めてどうしていきたいか、とか、ざっくばらんに話をする。

この手の話をする機会はありそうでなかなかないので、移管の挨拶という名目で忌憚ない意見交換ができたのは大変有益だった。考えがないように見えてもそれなりに考えているんだなぁ、と失礼な感想をもったりして。というか、調査依頼を出してくる担当者レベルだと、そこまで見えていなくて個別にばらばら対応しているようにしか見えないのだが、さすがに責任者になると、全体の中での位置づけをぼんやりとでも考えているわけだ。グループリーダー、次長の参加が得られて大変ありがたかった。

それにしても、事業部ごとに多少の違いはあるので、それも踏まえてガイドラインに反映させたいし、会社としてのポリシーというのも本来必要なんだろうけど、そういう旗振りをする部門がないのがなんともはや。事業部担当者からは、そういう会社としての方針を掲げてもらうことはできないんですか?という鋭い(もっともな)突っ込みが来るし。まあ法務部のすることではないにしても、グループの方向性を決める部署は必要だよね。

あとは、東京支店側の事業部でも同じような聞き取りをして、方向性をまとめましょうということになった。

そんな会議の合間に、契約書の管理システムの修正打ち合わせに同席したところ、単に参考意見を求められているだけなのになぜか私が主で動いているかのように受け取られて、それに待ったをかけるかのようなメールを上司からもらう(なぜそういう解釈になるのかまるで謎)。

さらに金曜に送った別件のメールで上司の説に反論したら、

解釈は後、まずは事実。数字を示せ。

とか言われる。いやそれは詳細を送ってないだけで、数字は元々添付してますが。と思うがとりあえず詳細の一覧を送る。おかしいなぁ、前回のメールでは、おもしろいデータですね、とコメントもらってたんだけど。後から考えたら、おそらく思っても見ないところに推論を持って行かれたので気に入らなかったのだろうと思い至る。ちょっとやり方をまずったな。慣れてきて油断したか・・・。相変わらず扱いの難しい方である。