その昔、初職の会社で新人研修期間が終わって配属の際、辞令を受け取ったら
と書いてあって、それまで特許のトの字も知らなかった私は何じゃこりゃ、と焦ったのだった。まあ特許課と言っても実際の配属先はその中の技術法務係だったわけで(配属後1週間で技術法務課になった)、最初からバリバリ文系女子を出願担当にするほど会社が大胆だったわけではない。特許部 特許課 勤務を命ず
それからまあ幾星霜?たって本日の辞令発令で、
ってことで、知財の名称は消滅でございます。やることは特許と意匠で、商標は法務に、渉外も法務に移管なので、まあ名は体を表してるんだけど。特許協会が知財協会になっている今の時代に部門名に知財がないって流行らないなぁ〜とぶちぶち思うだけである。ま、相変わらず特許事務所は知財事務所にはなっていないところが圧倒的多数なんだけどね。法務部 特許グループ
今回の組織変更と人事異動を主導したのは部長なんだが、このような形にした真意はよくわからない。複数拠点に1つのグループがまたがるのがイヤだったのもあるだろうし、特許と商標は知財とひとくくりにして考えない方が(少なくとも当社の)事業にとって望ましいと考えたのもあるだろうし、係争関係は、それがいくら特許紛争だったとしてもやっぱり法務でやるべきだと考えていた節もある。ひょっとすると私が法務と知財の境界線上の業務をしているのが目障りで特許に専念させておきたいと考えたのかもしれないわけで。
当の部長は本日全員を集めてTV会議で一言すると言って昨日無理矢理会議室を押さえたのだが、朝になって通勤途上のブラックベリーからメールが来て、
とのこと。いくつか入っていた会議もぶっちぎった模様。いや、私は決してうつしてませんって。確かに一昨日はまだ熱が下がりきらずに東京支店に行ったし、部長と差し向かいで都合3時間くらい打ち合わせしたけどさ。途中まで来ましたが戻ります。熱があるようです。すみません。月曜に延期してください。
なんだか肩すかしだったが、部員は発令で初めて知ったことも多いので、顔に??がいっぱい浮かんでいたため、急遽グループメンバーを会議室に集めて概略を説明。特に東京の旧知財メンバーが法務に移ることは余り事前には知らされていなかったしね(当の本人も昨日初めて聞かされたと言っていた)。
特にこの組織変更に連動するというわけではないが、特許出願関係は上期の活動総括をして、下期の行動計画を見直すフェーズに入る。リソース配分の観点からかなり大きく見直すことになりそうなので、事業部や役員との合意も必要になる。その準備を数字の観点からと事業の環境や方向性と言った定性的な観点からと行うことにして、資料作りを。若手の教育の進め方について。今後の業務の分担について。とりあえず打ち合わせ。総括活動については1週間後に打ち合わせ。
おっと、予算の一部付け替えをしなくては。渉外業務の引き継ぎスケジュールと・・・。
各方面への挨拶やら経費処理やら訴訟損失引当金のローリング見積もりやらやりつつグループメンバーの仕事にチャチャ入れをしていたら定刻を大きく過ぎていた。あ、クレーム案のチェックできんかった。