全然更新の筆が止まってしまっていたのは、要するに日常を振り返る暇がないほど忙殺されていたせいで。あんまりアウトプットしすぎて、ネタを拾って考えをまとめて文章化する、ということができなくなっていた。
普通は、ネタくらいはあって、まとめる時間がない程度であり、だから休暇でホテルにいると、いくつかまとめてブログエントリーをアップロードする、なんてことがおこるのだけれど、今回夏休み4日間PC持って行ったにもかかわらず、そして、ちゃんと時間はあったにもかかわらず、さっぱり記事を書く気が起きなかった。
ネタすら思いつかなくなってくると、自分がブログをやっていること自体だんだん怪しくなってきて、存在が幻になってくる。そのうち全然思い出さなくなってきてさらに更新頻度が落ちる、というスパイラルに入るようだ、などとTweetしたら、知財系のブロガーさんたちから、忙しくなるとネタの鮮度が落ちてお蔵入りになったりすることはあるけれども、頭の片隅にブログの存在はずっとこびりついていて、存在を忘れるようなことはない、という趣旨のリプライを頂いて、ふーん、そうなんだ。私重症?とか思ったりした。
昔の事務所の同僚にあって、
といわれたので間髪入れず『忙しい!』と言ったところ、忙しいですか?
とさらに問われて『両方』と答えたのだが。もめごとで忙しいんですか?それとも出願で忙しいんですか?
正確に言えば、もめ事(渉外系)はともかく、出願系(本来業務)は、案件が多いと言うよりも、しっかりした出願をするために、体制づくりをして、フォームを整えて、可視化して、人がついてこれるように段取りして、話をして、そのスキームに乗せて報告を受けて、という仕組み作りが重たい。自分が案件の数をこなしていたところで限界もあるし、組織として育っていかないので、人を育てつつ、質の向上をはかるために、ノウハウを蓄積するために、いろいろな仕掛けをする。そうすると、それまで見えていなかったところをちゃんと手をかけてやる必要が出てきて、逆説的だが今までより時間がかかったりする。もちろんそれによって質はまちがいなく上がるのだけれど、短期的には首を絞めているということが少なくない。
それを内部的に、部門外に、さらに社外に、と要求を広げ、要求するだけじゃなくて実行を担保できる運用をやろうとすると、本当に重たいんだよ。。。
なかったところに道をつくるのは大変です。たとえその道が、他の会社にはあたりまえのように引かれているものであったとしても。これって、新しいことでありチャレンジングなことだとおもうんですけどね。
と言われると、結構萎えますよ。上司殿。方針を決めたんだからそれに沿って運用するのは当然でしょう。できて当たり前のことだよね、と言われちゃうだろうね。なかなか、外部の人にその大変さは伝わらないよ。なにしろやってることが難しいからねぇ。