いつも愛読しているSHINOBY'S WORLDの「この出版社の本には、装丁と差し込みから誠意がにじみ出ている」というエントリーで絶賛されていたので購入。
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2009/03/02
- メディア: 単行本
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正直に言えば、香山さんの本は、文体の流れがよすぎてあっという間に読み終わってしまい、読後になにも残っていないことが多いので、最近は読まなくなっていたのだ。本書を読んで、その流れのよさの秘密がわかったような。
1.そもそも何のために書くのか
⇒多くの人はあくまで「自分のために書きたい」ちょっとしたことを書いて、これまでに誰もいえなかった内面を表現することで、気持ちを整理して自分を磨きたい。
2.「何を書くか」の見つけ方
⇒「書くことがない」のではなく、ネタの宝庫=自分の脳から引っ張り出す"釣り針"が与えられていないだけ本人が思っているより、一人ひとりの人生はずっと個性的で起伏に富んでいる。
⇒「釣り針」:自由連想方式、100の質問
3.どう書けばいいのか1-一定のペースで書く-
手書きかパソコンか
「自分のために書く」場合、「どちらの方が一定のスピードで書きやすいのか」が重要
自分のために文章を書く目的や効用とは、一定のリズムで言葉をつむぎ出すことにより、心のバランスを取り戻し、あわよくばその中で気持ちも整理しよう、ということ
私にとって「原稿を書く」とは、あくまで「サクサク書くこと」でなくてはならないのだ。・・・フォーマットが最初から厳密にあるもの以外は、構成も結論も決めない。
いったん書き出したら後戻りせずに、先へ先へ、と書き進める・・・思考がそこで淀んだり後戻りしたりすると、結局は書くことが自分のためにもならないし、読む人も楽しませることもできない
4.いつ書くのか
5.どう書けばいいのか2-細切れに書く、ひな型を使う-
6.文章は写経のように書くのがいい
7.文庫本の解説を書く!
8.カルテ書きから学んだ「効果的な書き方」
9.小説家タイプ・評論家タイプの書き方