知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

時間割を作る

TaskChuteがそれなりに軌道に乗ってきた頃、次にお勧めされて(タイミングがこのときだったかどうかは既にうろ覚えなのだが)、1週間の時間割を作ることにトライした。

TaskChuteに登録しているのは、生きて行くためにせざるを得ないルーチンタスクが中心で、そうしたものに時間を使っていることを可視化して、時間をかけて取り組みたいこと、成果を上げたいことをするための時間がどのくらい取れるのかを現実的に考えることができるところに強みがある。

ルーチンの配置とスロットの確保のために

こうして可視化されたルーチンをどの時間帯に配置して、やりたいことに取り組む時間を「スロット」として確保するために、時間割を作りましょう、ということである。うまく配置を考えないと、ルーチンタスクは漏れ無く落ちなくできるようになったけれど、ただそれだけで毎日が終わってしまうというなんだか悲しい結果になりかねない。

時間が固定されているもので区切る

時間割を作る際には、生活の基本的なこと、ほぼ時間が固定されていることで区切ると良いそうだ。一番分かりやすいのは食事の時間。朝食や昼食は毎日決まった時間にとっていることが多いだろう(特に平日は)。これを仕切りとして使う。できれば、夕食の時間も固定してしまうと、仕切りとして使いやすくなる。他にも、入浴の時間を固定するとか、ランニングなどの運動を一定時間やっていればそれも使えるだろう。

当時、私の平日は、当然昼休みは12時〜1時で固定されていたものの、朝食は実のところ起きられる時間に左右されてかなり幅があった。眠くて起きられず二度寝してしまうと当然遅くなるし、連動して家を出るのも遅くなり、果ては歩くことに決めている区間も守れないほどになったりした。

出勤時間を固定する

まずはここからだよな、ということで、快適に出勤できる時間帯を選んで、自宅を出る時刻を固定。その1時間前に起床時間を設定し、1時間の中で色々賄う(それまで一応できていたわけなので、無理ではあるまいという認識)。

退勤~帰宅時刻を固定する

そして夕食時間。出張や、夜に予定がある場合は除くとして、普段の平日はあまり深く考えずに帰宅時間を決めていた。お迎え時間に間に合うようにダッシュしていた時代も遠くなっており、一応今でも夕食当番は設定しているものの、子供達の方がいない夜が増えていたりもする。

でもここで固定して考えるのが重要だろう、ということで、定時終了後からさほど無理なく仕事を切り上げて出られる時刻を決め、いったんは、帰りも2駅分歩くことにして、帰宅時刻を設定してみた。これで通勤時間帯のみで一日1万歩という目論見である(それでは足らなかったことが後日判明したのは以前のエントリのとおり)。

帰宅してからは、それまでの日常通り、夕食の支度をして、夕食、その後翌日に向けて惣菜作りをする時間帯を組んでみた。そして、この時刻には寝たいと思いつつなかなか実現していない23時を就寝時刻にし、その前の30分で日記を書き(これはSH研の課題)、ストレッチをする。となると、さらにその前に入浴時間を設定せざるを得ない。

時間割を可視化してみる

こうしてこれまでの日常を元にした「仕切り」が出来上がったので、Googleカレンダーに入れてみた。仕事のアポイントは元々入っているので、それとは別のカレンダーを使う(色分けができるので、週表示で一覧したときに種別で把握がしやすい)。

出張時はともかく、自席に出社しているときは、私はそこまで会議の多い方ではない。週間カレンダーを眺めてみても、アポの入っていない空白時間帯がそこそこあって、これならその部分をプロジェクト用のスロットにして進めて行けば良さそうだ。プロジェクトの進め方についても色々試行錯誤があり、ずいぶん変わってきているのだが、これはまた別途のエントリで。

ブログを書く時間がない?!

仕事上はそれでよいとして、プライベートの時間をみてみると、一番最初に思ったのは、これじゃあブログを書く時間が取れないよ?!という悲鳴に近いものだった。

と、ワークショップの懇親会の際に大橋さんに訴えたところ、ブログ書きたいんですか?と念押しの質問をされたのだが、それは即答で『書きたいです』なのだった。

なぜブログを書いているのか、これからも書くのか?については、Evernoteに記録を入れようと決めてから考えていて、自分の中でそれなりに結論が出ており(今はここには書かないけれど、そのうち書くかもしれない。書かないかもしれない。)、自分の人生にとって、不可欠という認識になっていたので、毎日30分もその時間が固定して取れそうにないというのは衝撃的だった。今まですぐ更新時間が捻出できなくて停滞することが多かったのもうなづけるところである(って納得してどうする)。

そしてやっぱり可視化されただけで時間が増えるわけではないので、その時間を捻出するためにあちこち配置替えやら時間配分の見直しやらをすることになり、その間しばらく実際にブログの更新は滞った。ようやく時間が取れるようになってきて、短めのエントリではあるけれども継続して更新が可能になってきたのはここ1〜2週間ほどである。

仕事の時間割

仕事上の時間割については、以前も塊の時間を1日の中に入れすぎてかえってうまく回らなくなったことがあったし、少し前のエントリで3時に電池切れになる話を書いた。集中して仕事を進めるには夕方ではなくて1日の早い時間帯が良いというのは鉄板なようなので、朝一の会議はともかく(実は朝一の会議設定というのはドタバタするのであまりない。10時開始が一番多く、短時間で済ませるために11時開始という例も多い)、午前中はできるだけ大きな塊の仕事が入れられるように、昼休みの後も(満腹感で多少の眠気はあるものの、散歩の後なので概ねOKということで)、同様に。

バッチ処理の導入

仕事上の時間の使い方で一番大きな変化は、上記のような時間割設定にすることで、可能な限り細かいタスクを固めてバッチ処理するようにしたことである。それまでは朝から未処理ボックスに入ってくる書類をなんとなく処理してみたり、電子ワークフローで入ってくる承認依頼をほぼリアルタイムで処理したりしていたのを止めてみた。

メールチェックも、受信通知は一応ONにしていて横目で見ており至急のものは対応するけれども、そうでなければ決まった時間に一気に処理する。それも、一通りメール自体を読むことと、そこから要求される対応は別の時間に設定していて、その場で対応はしない。受け取りの返事だけ入れれば良いというものはほぼない(読めば良いものは読むだけで返信はしない)ので何らかの実質的な回答をしなくてはならず、それはGTDでいう2分では終わらない。

自分で割り込むのを止める

こうすることで、自分で自分に割り込みをかけてしまうことが激減し、集中する時間が伸びた。逆に、集中力が落ちてくると脱線したくなる(メールチェックしたい、とか、Webを見に行きたい、とかの欲求が出てくる)のが自覚できるようになり、「いやいや今はこれをやってるんだから」と自分に言い聞かせて本筋に戻ると言うか継続することができるようになったし、本当に疲れてきている場合は思い切って休憩を取る(お茶を入れに行くとか)ようになった。

ということで、こんな感じで時間割に沿った毎日を始めて、実行してフィードバックをかけて、というのを続けてみている今日この頃、である。