知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

ヴィオラスペース2009

6/2夜、ヴィオラスペース2009名古屋を聴きに行って来た。

ヴィオラスペースは「ヴィオラのすばらしさをたくさんの人たちに知らせたい」というヴィオラ奏者・今井信子の強い希望により1992年にスタート。

これまで独奏楽器として取り上げられることが少なかったヴィオラの魅力を世界へ向けて発信する企画。

とされている。

本当に、ヴィオラが主役として取り上げられる演奏会なんてほとんどないので、毎年開催されるこのシリーズは、できるだけ聴きに行くようにしている。今年は、東京ヴィオラコンクールが始まって、そのガラコンサートとなっており、入賞者3名若手の演奏も楽しむことが出来た。

毎回、演奏はすばらしく、ヴィオラの魅力再発見で、ため息が出ることが多いのだが、そして、ヴィオラを選んでいてなんなんだが、それでもやはりヴィオラの高音域は音に深みや艶が足らないような気がしてしまう。このあたりは好みの問題が多いのだろうけど、注音域に比べると聴いていて苦しくなることがある。となると、ヴァイオリンやチェロに比べて音域の狭さはいかんともしがたくて、やっぱり独奏楽器じゃないよなぁ、とこのシリーズの趣旨に悖る感想を持ったりする。

まあ私はオケの中のヴィオラの響きや役割が好きなので、余計にそう思うのだろう。

ともあれ、コンサート自体、各演奏家の演奏はどれもすばらしいものだった。また来年も聴きに行きたいものだ。