知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

4/7の知財渉外

昨日久し振りに会派の勉強会に出席し、いくつか書き留めておきたいことがあるのだが、もう少しつっこんで調べてからでないと書けないことが判明。それまでのつなぎに、dtk さんに習って本日の仕事ぶりを書いてみる。

朝一番で、特許事務所から電話。最後の拒絶理由通知の案件で、事務所への回答期限が本日になっているのだが、休みにはいるので??どうしても本日中に回答が欲しいとのこと(伝聞)。ん?なんだっけ、それ。

いま、権利化業務が倍増〜3倍増計画を驀進中なので、発掘活動にリソースを集中しているため、中間処理は全面的に渉外から応援を出している格好。本社側の中間処理と外国OAは全件私の担当だったりする(汗)。毎週数件ずつ届く拒絶理由に、自動的に事務所からコメントをもらい、それが数週間後に届く。その2週間後くらいにこちらから回答を入れるシステムに一応なっているのだが、期限管理ができているようでできていない。それで件の電話になるわけだな。

1時間ほど本願と前回の拒絶理由通知と応答と引例を読み込み、悲しいかなかなり限定せざるを得ないという結論に至る。その旨事務所に連絡をいれるように事務方に指示。

ちょっと管理がヤバイ状態で、ここも手順を見直して人をあてないといけないんだが、それをじっくりやっている暇がない。とりあえず、自分の手が届く範囲に見える化すべく、手帳のプロジェクト欄に書き写す(アナログだが一番確実。事務所時代に戻ったみたいでちょっとヤダが)。

と、一息ついていると経理部から督促メールが。

3月分の係争一覧を送ってください。

すみません。年度末でバタバタしていてまだできあがってません(汗)。係争の進捗は、週次のレポート+一覧表、月次の一覧表+社内報告書、四半期ごとの経営会議での報告というタイミングで(これでもかと)行っている。日報に加えてこれをさせられている部下は、

ちょっと報告書が多すぎです。どれか減らせませんか。

と常々文句を言っているが、そうはいかない。常日頃から、こんな案件が起こりました、進行中です、いまこんな風に動いてますとアピールして頭の片隅にでも印象を残してもらっておかないと、いざ和解だ弁護士の請求書だというときに

なんでこんなに払わないといけないんだ!

と理不尽な怒りにさらされることになる。なにしろ知財係争は、地道にコストダウンして販売努力してようやく上げた利益を一瞬でふっとばす威力があるので、重々気をつけないといけない。

ちなみに、月次報告は、経理部(監査法人)に、主に訴訟費用(米国弁護士費用)の説明資料として提出しているほか、米国分を在米子会社に送付している(英語版)。こちらも監査用途に使用しているらしい。

ともあれ、月初数日で通常作成しているのに遅れたため経理から(期末と言うこともあって余計に)督促された模様。件の部下に、

経理から巻きが入ったんでこっち優先して〜

とメール。彼もプロゼキューション側の応援OA対応に追われているのでちょっと焦りがはいった返答が来た。ま、それでも毎週ちまちまと進捗報告をしているので、月度にまとめるのはそれほど手間ではない。夕刻、できあがってきた一覧に、これまで使った各案件の累計費用を更新して入力し、完成。経理に送付。

午後からは、部内業務の手順書を作れと言う部長指示に従って、いったいいくつの作業手順をつくればいいんだ?と権利化グループのGLと協議。部内の業務を洗い出して担当者とマトリクスにしてある一覧を見つつ、目次だけガンガン作っていくと、都合30くらいは作らないといけないという結論になる。半分くらいはそれらしきものをつくっているので、それをひとまず初版として整備して、あとは見直してバージョンアップでしのぐか。

その後、全社の事業戦略大綱のようなものが今週はじめに出されたので、それに従った支援部門の中期計画策定が突然2週間後に提出〆切となったため、これまた権利化グループのGLとホワイトボード前でシコシコ書きながら協議。うーん、予算はともかく人が全然足らないよ・・・。

などとやっているうちに定時。今週の週報をまだ送っていなかったことを思い出し、昨日部下から届いていたドラフトに手を入れて各所に送る。

さて、上記の中で、

どこが知財渉外なんだ?

と思ったアナタ、正しいです。最近実務はほとんど部下任せ。チェック入れて社内調整してるだけのような気が(汗)。