知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

弁理士会研修「著作権の今を俯瞰する」

標題の研修を受講した。講師は、弁護士の福井健策先生。3カ所をTV会議接続しての研修だったが、たまたま同日夜間に委員会の定例があり、それならとライブで聞くことができた。副題が、「最近の改正、出版権拡張、TPPの影響」となっており、詳細目次としては以下の通り。

1.2012年度著作権改正

1)元・日本版フェアユース規定
2)違法ダウンロード刑事罰化
3)技術的保護手段にかかる規定の拡張
4)国立国会図書館による資料配信
5)公文書等の管理に関する法律等に基づく利用(割愛)

2.出版権拡張議論

1)隣接権の創設
2)出版契約で対応
3)電子出版権
4)出版権の拡張

3.TPP大改正はやってくるのか?

・保護期間の延長
・非親告罪化
・法廷損害賠償、3倍額賠償 など


「どのテーマも2時間かかる内容ですが、これまでにないチャレンジです」と言われたとおり、本日2時間の研修時間をきっちり守って3つの大きな内容をさすがのわかりやすさ・聞きやすさで講義頂いた。もうこれは聞く一手だよな〜と思った第一印象は正しかった。福井先生の著作はどれもとても分かりやすいけれど、ライブ講義はさらに格別である。とても充実した2時間だった。