知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

2013-11-26から1日間の記事一覧

ちゃんと権利行使をして取り立てるのは大変です→当然

シンポジウムのために上京した際、苦手なレセプションはパスして同じ時間帯で元右腕部下だった方と久しぶりに会って飲んだ。彼は、種々の事情で2年弱前に退職し、ライセンスを事業とする会社に転職しており、いわば川を向こう側にわたってしまっていたのだが…

Discoveryの制限は現実的に可能なのか

シンポジウムの第2セッションのパネルディスカッションの中で出た話題の続き。PAE訴訟では、訴訟に係る費用が多大であることをレバレッジにしてそれよりも少し低額になる金額で和解を持ちかけるという構図がある。そして、その『訴訟にかかる費用』のうちの…

PAEなるもの

シンポジウムの第2セッションのパネルディスカッションは、2人の判事とマックルヒニー弁護士をパネリストとして行われた。マックルヒニー弁護士は、判事は雲の上の人でこんな風に同じテーブルでディスカッションするなんて初めての経験だ!などと言って会場…

District Courtからみると

シンポジウムの第2セッションその2はアルサップ判事による「米国連邦地方裁判所判事から見た特許訴訟問題」。アルサップ判事は、現在カリフォルニア北部地裁の裁判官で、15年の裁判官経験、25年の弁護士経験。裁判官として約250のケースを扱ったとのこと。…

CAFCとSupreme Court

シンポジウムの第2セッションの(1)、CAFCレーダー判事による「米国連邦巡回区控訴裁判所における近時の動向」。紹介のあった中で、あまり普段チェックしていないCAFCのサイトの中から統計情報。こちらによれば、CAFCが取り扱っているケースのうち、半分弱がI…

Inter Partes Review

シンポジウムの第1セッションその2「Inter Partes Review The First Year」。おさらいの意味で、Inter Partes Reviewを、従前のInter Partes Reexaminationや訴訟における無効主張と比べた特徴。1. Limited Duration 結論までの期間が短い Inter Partes Ree…

eBay判決後の差止めの動向

シンポジウムの第1セッションは「Recent Developments in Patent Remedies」だった。情けない話だが、eBay判決は私の中ではNPEが差し止めを得られなくなった"ありがたい"判決という程度の位置づけでしかなく、あまりちゃんと中身を検討したことがなかった。…

「アメリカ知的財産法の最新事情」シンポジウムに行ってきた

直前にご案内を頂いて、プログラムと登壇者の豪華さにこれは行くしかあるまいとなって行ってきた。■シンポジウム 2013 〜アメリカ知的財産法の最新事情〜 主催:特定非営利活動法人 知的財産研究推進機構 (NPO PRIP Tokyo) 協賛:モリソン・フォースター外国…