なんだか辛気くさい記事ばかり書いてますが。
先日ちらっと紹介したこちらの本では、頭脳・感情労働による疲労=脳の活動によって消費されるエネルギーがこれまで蓄積してきたエネルギーでカバーできなくなったときを『ムリ』の発生と捉えて、それが起こる仕組みや対処法についてとても分かりやすく説明されていた。
自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)
- 作者: 下園壮太
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/02/13
- メディア: 新書
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で、こうした頭脳・感情労働から来る疲労は、肉体疲労と異なって、『疲れた』と認識できず、体が休みたい、眠りたいという欲求に直結しないので、うまく眠ったり休んだりできず、回復が遅れがち、という指摘がされていた。で、こうした疲労の原因となるストレスへの対処法として、「動」と「静」の解消法をもつことが推奨されている。(こんな短絡的な話として書かれているわけではないのだけど、全部ご紹介するのは難しいので、興味のある方はお読み下さい。とても読みやすくて腹に落ちやすい本です)
誰しも自分なりのストレス解消法を持っていると思うけれど、それが「動」に偏っていると、疲労が蓄積している段階ではストレス解消のつもりでやったことでさらに疲れてしまう、ということが起こるという。「動」のストレス解消法は、快感も大きいけれど、その活動に費やす疲労も大きいので、結果的に疲労が増えてしまう、という話。たとえとして、疲れている人が、休日に趣味のサッカーをしたとすると、その時は楽しいかもしれないが、次の日はもっと疲れている、ということが挙げられている。旅行とかも同じ。
ということで、疲労が蓄積している(これをムリ進行の第2段階と呼ばれている)以降は、「静」のストレス解消法を選択するのがよいらしい。このようなものとしては、ヨガ、軽い散歩、会話をする、森林浴、庭いじり、俳句や短歌、囲碁や将棋などの頭脳ゲーム、読書、音楽(聴く・奏でる)、映画鑑賞、プラモデル作り、料理、日曜大工などの単純作業、何かを作り出す作業などが「心に栄養を与える」として挙げられている。但し、オンラインゲームや麻雀などのギャンブルは抜けにくく夜更かしになりがちで後から自責になりやすいので要注意。
このような「静」のストレス解消法は、「動」のものにくらべて、瞬間的な快感が少ないけれど、続けているうちにじわじわ効いてくるとのこと。
こうした静と動との分類は意識がなかったので、へぇぇ〜と思ったことだった。疲れが溜まっているときは、静かにストレス解消に努めるのがよいのだね。
ということで、休養日の本日は、昼寝と音楽鑑賞とアイロンかけをぼんやり行う予定。好きな家事であるアイロンはできても余り得意でない掃除はできそうにないところが今日の調子で。料理は好きだけど、これはエネルギーのリザーブがもう少し残っていないと厳しいな。