知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

なぜ別姓?

東京支店出張中の昼休み、ランチ仲間の法務部長さんに、

こんなこと聞いていいかなぁ?

と言われたので、

なんでしょう???

というと、

なぜ夫婦別姓なの?

おおお〜、久し振りの直球質問!

それは一言で言うと、『そうしたいから』ですね!

結婚したばかりの頃、同じような質問に同じような答えを返すと、『ええ〜、なんで?』とばかりに深い理由?を求めて食い下がられることが多かったのだが、最近にっこり笑ってこう言うと、たいていの人はそれ以上追求してこない。

それは私のキャラの問題なのか、この15年あまりで世間の認知度が上がったせいなのか、その両者なのかは不明である。ま、年を取ってこの手の話題にも肩肘張らずに笑い飛ばして会話ができるようになったのが一番大きいのではないだろうか。

私の姓は特に珍しいものでもないし、姓自体に特に変えたくない愛着があるわけではない。夫の姓が嫌いなわけでもない。結婚と改姓の強要を連動させるシステムに『それは違うだろう』という思いはもちろんあるが、制度がおかしいからやらないというほどの思想があるわけでもない。自分の姓は物心着いたときからずっと使っていて自分のものだという感じがあり、それを結婚したからといって変える必然性がどうしても理解できないというところだろうか。

上記の会話は、

お子さんたちはどうしてるの?

と続く。

あ、うち、1人ずつなんです。兄弟別姓ですね〜。(にっこり)

ここまで会話が進むと、たいていの人は引く。こいつとこれ以上この会話をしていても共感とか理解とか言うレベルには永遠に至らないだろうと思うようである。夫もこのあたりで『コイツ宇宙人だから』のような反応によく会うと言っていた。

法務省案ではないが、兄弟の姓はせめて?さすがに?統一しておいた方が、学校でいじめられないだろう、とか、学校でわかりにくいだろうとか、周りがやいのやいの言って来たり、夫婦別姓実践者も二の足を踏むことが多いようだ。知り合いに夫婦別姓で事実婚というカップルもかなり多いのだが、子どもも別姓にしているところはもう一家族しか知らない。

ま、別姓の子どもと一緒にいると、すんなり親と思ってもらえない、とかいうことは確かにあるが。それは統一したところで一方は必ずそうなるわけだし。3人子どもがいたらどうしたのかは自分でもよく分からないが、幸い二人なので公平に?1人ずつということで。

ランチタイムネタでした。