知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

上司流プレゼン術

例の役員前3分間プレゼンの上司特訓中である。上司は、確かにプレゼンが上手い。話を盛り込みすぎないし、論旨がぶれることがないので、聞いている方も安心して聞けるということなのだろう。時に聞き手がエキセントリックで滑ったり転んだりすることはあるのだがそれは彼の責任ではないからして・・・(その尻ぬぐいをさせられる羽目になったことも数知れず、というのもここでは置いておいて)。

ということで、バッサリ切られたあげく、上司の指摘を全面的に入れて修正した第2稿を前にTV会議プレゼン(単に上司は東京支店常駐なのでそうするしかないんだが)。どうもやっぱり、人の作ったスライド(私の感覚ではそれに近い)で喋るのは、ストーリーがつながらなくてやりにくい。噛むのなんのって・・・。3分の予定がゆうにオーバー。

色々言われたい放題で、基本ラインは踏襲しつつ、あちこちいじる。

(1)喋ることしか書かない。だからキーワードだけ書く。
(2)一行に盛り込みすぎない。適宜改行し、行間を空ける。行間が詰まって行数が少ないとスカスカに見える。
(3)対称になる説明文は、対になるように言葉を選び、行頭と行末を揃える
(4)喋りは、単文で。だらだら続けない。無用な接続詞を入れない。
(5)見れば分かることは説明しようとしなくて良い。

意外だったのは(4)で、どちらかというと、流れを作るために、書いてあることに前後加えて喋るようにしていたのだけれど、それでは聞き苦しいと言うことだった。接続詞いらないって・・・。ようやく間投詞抜きで喋れるようになったところなんですけど。ハードル上げられたし。

まあしかし、助言に従ってスライドを作っていくと、見事に上司流にできあがってしまい、これは誰が見ても上司の指導の下作ったよね、というか、そのまんまだよね、と見えるだろうなぁ、とちょっとため息。社内ではかなり異色のスライドの作りなんだよねぇ。。。なんというか、上司と一連に見えてしまうのは未だに色々抵抗があるんですが。

それにしても、割り切りがホントに必要で、専門馬鹿には割り切りはホントに難しいです。正しいと言い切れないことを正面から宣言するのは勇気がいります、はい。その方が理解がしやすいとわかりきっていても、です。私のポリシーは、通常、

嘘は言わないけど本当のことを全部言うわけではない

なので。だいぶスタンスに開きがあるんだよぅ〜。

そして、たかが3分、されど3分で、できあがった自分流でないスライドをネタによどみなく喋るにはかなりの練習を要したのでした。3分間だから、キーワード入れておけばほとんど原稿読み上げくらいの調子で流せるんだけど、あんまりそれだと臨場感がないだろうか??とか思ったり。