知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

知財全般

育成計画

5月1日付で社内異動があり、1人知財部メンバーが増えた。当社の異動って、入社して吃驚したのだが、本人への内示が発令3日前だったりするので、到底発令日に着任できなくて、一応1週間以内に着任とか規程にはかいてあるものの、2週間くらい後が普通だ…

親子会社間の資産移動の対価算定が実質不要に?

本日付で、親会社に部門ごとメンバーごとAs isでごっそり異動。名目としてはグループの知財管理を適切に行うため。枠組みはこれから詳細を詰めていくんだけど、その前に組織を先に動かしてしまうところが当社流というかなんというか。そんなんでいいのか?と…

職務発明規程は何のためか

かつてはマイナーな条文だったのに、ここ数年で大メジャーになってしまった特許法35条(後掲)。特許を受ける権利の予約承継(2項)を確実にするために、たいていの企業では職務発明規程を作っていると思う。職務発明規程においてどのような報償(報奨・補償ほ…

知財創出

図書館で借りて読んでいる。知財創出―イノベーションとインセンティブ作者: スザンヌ・スコッチマー,青木玲子,安藤至大出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログを見る経済学系の変数いっぱ…

業務の割合?

3/18に予定されているBLJの第4回交流会の参加にあたって、事前にアンケートが送られてきた。その1問目が、担当業務とその割合をざっくり教えてください(契約審査○割、会社法務○割、…)。※18日は弁理士会の会務でたまたま東京出張日にあたり、喜んで申し込み…

企業グループの知財(特許)管理 その2

グループ内特許の一元管理について、弁護士からコメントをもらったりしている。そんなつもりは元々はなかったのだが、自己実施をしない親会社に権利を移転する場合の損害賠償額の問題とかを指摘して意見を述べたら、社内某所から弁護士のオピニオン取ったの…

企業グループの知財(特許)管理

先日来、グループ内の知財管理のスキーム作りにいそしんでいる。 ※『知財』といっても実質考えているのは特許のことだけだったりするが。事業領域が広がったり、機能を分社化したり、海外に現地法人を設立したりしていけば、複数の会社からなる企業グループ…

本日も東京支店にて

毎月第3水曜は、弁理士会の価値評価推進センターの部会があるので、基本は東京出張。朝7時過ぎの新幹線で9時過ぎには東京支店に入り、支店で2時半ごろまで普通に仕事してから3時の部会に向かう。本日は、知財部の定例進捗ミーティングがTV会議で行われたため…

知財の利回り

有楽町の三省堂書店で見つけて購入した『知財の利回り』を読了。知財の利回り作者: 岸宣仁出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/11/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (6件) を見るIntellecual Venturesは、創立の頃…

知財部門への社内ローテーション

部長と話していたら、もう少ししたら、エンジニアのキャリアパスに知財部を入れたいと言われた。まあ確かに当社の知財部の担当者は、生え抜きは事務&意匠担当の女子社員だけ。あとは、社内異動組と中途入社組が半々である。専門部署として立ち上がったのが…

指標としての知財検定

部ができて渉外担当を任されて半年ほど。モグラたたきのような仕事を片付けつつ、重要なのは自分がいなくても回るだけの後進の育成である(これはどの仕事でも同じだろうけど)。今のところまだ部下が2人しかいないので、彼らをどう育てていくのかが試金石にな…

KTK夏季セミナー2009

今年の関西特許研究会(主に関西地区の弁理士で構成する私的研究会:KTK)の夏季セミナーは、宝塚のホテル若水にて。元キヤノン?知的財産法務本部 契約・渉外センター所長で現在大阪工業大学大学院 知的財産研究科教授 田浪 和生氏の講演。テーマは、企業の知…

組織変更

勤務先会社の知財部門、技術管理部内の1グループから(ようやく)知財部に昇格した。2グループ体制とし、一方をプロゼキューションとクリアランス(係争時の抵触調査・無効調査を含む)の担当。他方を知財訴訟・係争の担当(渉外)とする。今まで発明の抽出から…

予納口座の失効

今年になってから、勤務先会社でインターネット出願端末を整備し、直接出願できるようにした。個人よりも法人の電子証明は取るのが面倒で、社内の理解を得るにも一苦労。『何で今までどおりじゃいかんのだ?』などとまるで役人のような抵抗勢力が(以下自粛)…

書原

霞ヶ関コモンゲートに書原の霞ヶ関店がある。特許庁に近いという場所柄、知財関連の書籍の品揃えが豊富であり、他のジャンルの本も面白いものが多いので気に入っている。弁理士会に赴くときには大抵ここに寄って本を物色してから帰る。同じようにしている弁…

三本柱

特許事務所で明細書書きをしていたころ、この仕事に必要な能力(素養)には3つの要素がある、と同期の弁理士に言われたことがある。1.法律を知っていること 2.技術を知っていること 3.国語力があること特許の権利化業務従事者としての弁理士・特許技術者…

よくある質問

転職しても同じ知財業界、弁理士仲間には会う機会が多い。そんな機会に突出してよくされる質問がある。(1) Q:会社でどんな仕事をしてるんですか?やっぱり契約関係とか? A: 契約以外の知財業務全般です。抽出から出願、係争までなんでもかんでも。 意匠や商…

義務研修

今年度から、全弁理士を対象とした継続研修(義務研修)が開始された。5年間が1クールで、その間に70時間’70単位)以上の受講が義務付けられている。全会員がいっせいに5年間の研修期間とすると最終年度が混雑して大変ということで、会員を登録番号でA〜E…

事務所仕事と会社仕事

転職してから3ヶ月がたった。昨日出向いた東京支社で、法務の部長に「入ってからどれくらいたったっけ?」と聞かれたので「3ヶ月です」と答えたら、「あれ、まだ3ヶ月なんだ。半年くらい経ってるような気がしてたよ」と言われた。どういう意味でしょうか、T部長…

グループ内管理

組織変更があった。 業務内容は変わらないし、人員も変わらないが、グループが所属する部の名前と横並びになっていた他のグループが移動。『知財部門』ではあるけれども『知財部』ではないのでね。影響は多少あるのか?部長は変わらないが、彼が見るべき部門…