知財渉外にて

2008年3月~2014年9月までの間、知財渉外ネタを中心に書いてきました。

渉外

セミナー:効果的なディスカバリー対応とは

※タイトルをいれた状態で送信されてしまったため、本文なしでアップロードされてしまいました。 おまけにTwitterに連動させていたので、中身なしのエントリを読みに来られた方々が色々・・。失礼しました。 などと右往左往していたら、途中まで入力した本文…

東京出張:渉外系

先週から2週連続泊まりの東京出張である。本日は、午前中米国系法律事務所の日本オフィスで打ち合わせ。スケジュールが決定した訴訟の、主にディスカバリー関係について。来週アメリカ側と電話会議をすることに。自社で作っていないものについてディスカバリ…

6/2の知財渉外

昨日に引き続き東京支店。始業30分前から部長と中国の商標について打ち合わせ。情報の発信のやり方が悪いと言われ、ちゃんと出してこなかったでしょ、と責められ、みんな聞いてないよ、とか言われる。だからみんな覚えてないだけだって。覚えてないのと聞い…

米国特許訴訟のコスト管理

知財管理の5月号を読んでいたら、「日本企業からの指示書の有効性,米国代理人の視点での研究報告」という記事があり、その最後に、【特許訴訟のコスト管理について】と題する弁護士お二人のコメントが紹介されていた。先日書いた米国弁護士の選び方といく…

米国弁護士の選び方・つきあい方

以前のエントリーで、このテーマについては改めて書くと宣言しておきながら、そのまま放置していたところ、dtkさんにやんわりプレッシャーをかけられてしまったので、観念して書くことにする。それにしても、連休中遊び倒して仕事関係のブログもノーチェック…

5月12日の知財渉外

本日は東京出張。朝、起き抜けのメールチェックで米国販売会社からのメール一読。昨日、米国販売会社が関係している特許訴訟の4月分進捗を送ったので、その受領通知。このリストは、米国での会計監査用に使っているとのことで、毎月送付している。日本でも…

冬眠から目覚めた蛙?

渉外らしくない日々を送っていることが多い昨今だが、ここのところ各案件にちょくちょく動きが出てきている。まだ初動段階のケースもAnswerやMotionのドラフトが出てきたり、思わぬところで膨大なリクエストが提出されたりして、チェックに時間がかかるよう…

それは既に・・・

部長が、海外ビジネス担当の役員からこんな風に言われたという。うちの会社ってさ、渉外機能弱いよね。ヤクザみたいな相手に切った貼ったってやれるヤツっていないじゃない?これからはそういうところも強化していかないと。だからそういうことのできる人(=…

キャリアとかモチベーションとか

早いもので、就職して知財業界に足を踏み入れてから20年以上経過してしまった。まったく昭和は遠くなりにけりである。つらつら思い返してみると、渉外というか知財法務が約10年、プロゼキューション(権利化)が約10年のキャリアということになる。重なってい…

4/7の知財渉外

昨日久し振りに会派の勉強会に出席し、いくつか書き留めておきたいことがあるのだが、もう少しつっこんで調べてからでないと書けないことが判明。それまでのつなぎに、dtk さんに習って本日の仕事ぶりを書いてみる。朝一番で、特許事務所から電話。最後の拒…

渉外初動の社内報告

悲しいことに、2ヶ月に1件のペースで手持ちの案件が増える。まあ某大手家電メーカーさんとかは毎週1件ペースだとかいう話なのでそれよりはマシなんだろう。しかし規模が全然違いますぜ。売上も人員もね。それはともかく、案件が発生すると、取るものもとりあ…

訴訟損失引当金

少し前にTwitterで渉外予算について愚痴ったりした。当社の知財部は所帯が小さいので、グループは2つあるが、一般経費はグループで分割していない。渉外が持っている予算は支払手数料のみ、すなわち訴訟・警告などの紛争にともなって発生する弁護士費用のみ…

狙いはどこに?

訴訟や警告などの紛争対応は、節目節目で社内説明、承認が必要になる。言うまでもなく、事業への影響が大きいことが多いので、このアクションを取ることによって、この先どう展開するかの見込みを含めて説明が必須である。短期的にはいまこの行動を取るのが…

ニュースで見た件は実は当事者だったり

米国での訴訟は日本と異なり、対象の特許が同じなら被告に複数の会社が並ぶことができるものらしく(この辺何が根拠でアメリカではできて日本ではできないのかよく知らない(汗))、被告に数十社が羅列されることも珍しくない。米国での同業他社なんて、複…

2/15の知財渉外

どうやらサザエさん症候群を発症したらしく(苦笑)、日曜夜に頭痛に見舞われた。が、朝になったら特に問題なく。でも朝から大雨だったので、昨日の頭痛は低気圧のせいだっただけかもしれない。さて、悶々としていると、さっぱり更新が進まないので、ちょっ…

特許補償は誰のもの?

時々勃発する知財渉外と法務の綱引きの話。当社はファブレスメーカーなので、全ての製品に製造元が存在する。よって、当社の製品に対して特許侵害警告が来た場合、まずは製造元が特許補償(Indemnify)してくれるかどうかが問題となる。当然、当社が開発設計し…

一括払Royaltyの会計処理

以前のエントリで、Royaltyを一括払いにした場合、将来分が含まれていれば、資産計上の必要があるということを書いた。そして、それは、長期前払費用か無形固定資産かどちらかで会計上は処理をすればよいとも書いたのだった。長期前払費用で計上する(最長5…

東京出張はじめ

本日は、2010年初の東京出張だった。用件は、侵害警告事件についての代理人との打ち合わせ。ずるずると準備が遅れ、年末年始休暇にかかり、資料の送付が昨日になる始末で参った。午前中に部内で打ち合わせをしたら、もう少し資料を整備した方がいいという話…

ライセンス範囲:Have Made(製造委託)とOEM供給

以前のエントリ(『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 -ロイヤルティ不払いリスクとそのマネジメント-(3))に、OEM関係についての質問を頂いたので、回答を本エントリにて。 今回のエントリ、興味深く読ませて頂きました。 「OEM供給を受けている製品がRoy…

『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 -ロイヤルティ不払いリスクとそのマネジメント-(4)

『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 にコメントするシリーズ5回目。ライセンス契約のすべて 実務応用編作者: 横井康真,青木武司,西岡毅,山浦勝男,橋詰卓司,吉川達夫,森下賢樹出版社/メーカー: 雄松堂出版発売日: 2009/12/01メディア: 単行本購入: 3人 ク…

『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 -ロイヤルティ不払いリスクとそのマネジメント-(3)

少し間が開いてしまったが、『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 にコメントするシリーズ4回目。ライセンス契約のすべて 実務応用編作者: 横井康真,青木武司,西岡毅,山浦勝男,橋詰卓司,吉川達夫,森下賢樹出版社/メーカー: 雄松堂出版発売日: 2009/12/01メ…

Royaltyと税金(2)

以前にRoyaltyと税金というエントリーを書いた。その際、米国の販売会社と特許権者との間で契約し、和解金というかRoyaltyも米国販社から支払うが、実際には設計製造を行っている日本の兄弟会社が費用負担する場合に、源泉税の取り扱いは??という疑問があ…

『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 -ロイヤルティ不払いリスクとそのマネジメント-(2)

『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 にコメントするシリーズ3回目。ライセンス契約のすべて 実務応用編作者: 横井康真,青木武司,西岡毅,山浦勝男,橋詰卓司,吉川達夫,森下賢樹出版社/メーカー: 雄松堂出版発売日: 2009/12/01メディア: 単行本購入: 3人 ク…

定額払のバリエーション

前回のエントリーにコメントの形で質問をいただいたので、コメント返信にしようとしたら、長くなったので別エントリーに。記事中に、出来高払いと定額払いがあって、定額払いは減価償却費となるということでしたが、ここでの「定額払い」の意味は、契約一時…

『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 -ロイヤルティ不払いリスクとそのマネジメント-

さて、『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 にコメントするシリーズ2回目。ライセンス契約のすべて 実務応用編作者: 横井康真,青木武司,西岡毅,山浦勝男,橋詰卓司,吉川達夫,森下賢樹出版社/メーカー: 雄松堂出版発売日: 2009/12/01メディア: 単行本購入: …

『ライセンス契約のすべて 実務応用編』 入手

著者のお一人のtacさん(企業法務マンサバイバル)にもお勧めされ、dtkさんにも煽られたこの本、アマゾンにはちっとも入らないし、三省堂書店の在庫検索でも出てこない。bk1にはあったので、今日買えなかったらbk1でクリックだな、と思って会社を出た。ライ…

12月2日の知財渉外

本日は、東京支店から2人出張で本社へ。■午前 e-Discovery対応のため、情報システム部門と打合せ。米国民事訴訟法で昨年から電子データの証拠開示が義務付けられて、一段と対応が厳しくなった。社内のDocumentはいまや大半が電子データになっているので、う…

相手の都合とこちらの都合

ライセンス交渉を継続している会社に当社側の修正契約案を送ったら、速攻で返信があった。曰く、10月1日に当社は契約案を送付した。この条件で締結するためには11月末日が署名期限だと前々から通知している。見当する時間はこれまで十分あったはずだと…

11月16日の知財渉外

毎週月曜の朝は、乗換駅のベーカリーカフェでコーヒーを飲みながら1週間のタスクの洗い出しをするのだが、どうも本日はバスが遅れたらしく、カフェに入ってみたら10分少々しか時間がなかった。で、おまけにいつものカウンター席が空いていなかったので、○テ…

Courtesy Meeting

ライセンス交渉中の某社のライセンス部門トップが来日するとかで、まだ交渉がまとまるにはほど遠いんだけど、一応訪問を受けることにした。先方は、とっとと話をまとめてこの日にサインして握手みたいなシナリオを期待していたらしいけれど、そんなの全面的…